報道の過熱とその被害とは? わかりやすく解説

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報道の過熱とその被害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:38 UTC 版)

皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀」の記事における「報道の過熱とその被害」の解説

この頃1987年12月)、小和田雅子浩宮候補であることがスクープとして週刊誌スポーツ紙などで報じられた。マスメディア一斉に雅子取材走り周囲に(日本でいう)メディアスクラムによる混乱もたらした雅子出勤しようとする小和田前に数十人の取材陣が集まり玄関出たとたんにカメラフラッシュ浴びせテレビカメラ向けた。また帰宅中の彼女を尾行して深夜でも構わず暗がりで声をかけ恐怖与えた雅子はときにこういった取材対し怯えて家に駆け込み父親助け求め、あるときは彼のアドバイス受けて毅然と対応し記者名刺を渡すよう要求することもあった。発端となったスクープ載せた週刊女性1988年1月14日新春特大号104部の良好な売れ行きで、報道は非常な注目集めた中川この頃、ようやく小和田家に自分雅子お妃候補として推薦したことを明かした小和田家はお妃候補固辞しチッソ関連問題もあって候補からもいったん消えることになった1989年昭和64年/平成元年)、浩宮結婚問題を気にしたま昭和天皇崩御し平成となった日本浩宮皇太子となり、東宮仮御所に暮らすようになったオックスフォード大学留学した雅子は、1年ほど経って再度取材攻勢見舞われた。当時行われた皇太子ベルギー訪問合間に、彼が雅子と会うのではないかマスコミ憶測したためだった。また一部記者は、皇太子自身がまだ雅子思い続けていることを把握していた。しかし、祖母江頭寿々子のすすめで自分の口からはっきりと否定する決意をした彼女は、1989年9月取材陣に対し「この件については、私はまったく関係ございませんので」と発言し、「外務省の省員としてずっと仕事をしていく」と否定し取材中止求めた。この「完全否定」は広く報道され、母・優美子インタビュー上で否定をした。この頃の彼女としては結婚対す興味そのもの薄かったという。雅子その後帰国し外務省北米局北米第二課配属され海部俊樹竹下登三塚博といった政府首脳外交時の通訳務めるなど仕事励んだ。 それから数年お妃選び続いていたが、メディアスクラムは対雅子とどまらず他の候補女性たちにも行われた同じよう彼女ら追い回して勝手に写真撮り苦情を言うと「絵が撮ればいいんですよ」と配慮のない態度取られ近隣迷惑駐車をされるなどで、「思い出したくもない嫌な出来事」と回想する候補や娘の心に傷が残ると心配する家族もおり、実際テレビでは「関係ありません!」「迷惑です」と強く拒絶する彼女らの姿が放送された。またマスコミ被害以前に、民間のみならず旧皇族華族候補やその親たちであっても、自由が保障され苦労強いられる皇室入り対し強い拒否反応を示す人々少なくなかった。その上皇太子という立場では、気軽に女性知り合う機会増やすことが困難だったこのような中で、候補とされた女性たち次々辞退し、弟である礼宮文仁親王秋篠宮)が兄よりも先に結婚するなど、国民の間には結婚問題へのいらだち募っていた。皇太子彼の受けた帝王学ゆえに、自分気持ち同時に周囲意見尊重したいという考え記者会見述べていたが、当時宮内庁長官藤森昭一に対しては「やはり雅子さんなくては」という思いをたびたび伝えていた。

※この「報道の過熱とその被害」の解説は、「皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀」の解説の一部です。
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