地球平面協会の設立とは? わかりやすく解説

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地球平面協会の設立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 02:51 UTC 版)

地球平面協会」の記事における「地球平面協会の設立」の解説

1956年、サミュエル・シェーントンが国際地球平面協会設立し国際ゼテティク協会後釜位置づけて、イギリスにある自宅で「運営事務局長」として活動した。彼が既存科学やかわる新たな科学関心持っていたことから、宗教的な主張はあまりされなくなった折しも最初の人工衛星打ち上げられる直前のことであり、すぐに平面ではなく球体の形をした地球の姿を宇宙から明らかにされたのだが、協会はくじけなかった。シェーントンは、「訓練されていない目を写真が騙すことがいかに容易いかがよくわかる」と述べている。 だが、有人宇宙飛行時代到来したことではじめて、シェーントンは幅広い関心集めることに成功した1964年1月6月に、ニューヨーク・タイムズ特集組まれる彼につけられた「平面地球人」なる異名が、イギリス議会を表すスラングになっていた。 1969年にシェーントンはポリテクニック講師であったエリス・ヒルマンを説き伏せ地球平面協会会長任命した。しかしシェーントンの死後、その蔵書のほとんどがヒルマン自らも設立に関わったサイエンス・フィクション協会書庫に(しかもヒルマンの手によって)入れられたことがわかっている。 シェーントンが1971年亡くなりチャールズ・ジョンソン後継者となった。彼はシェーントンの妻から蔵書引き継ぎアメリカ国際地球平面研究会カリフォルニア設立して初代会長就任した彼のリーダーシップのもと、創設期僅かなメンバー30年間で3000人前後にまで膨れ上がったジョンソンは、会報パンフレット地図などの宣伝材料配り彼の妻やおなじく平面地球人であった多く人々入会促したその中でも最も有名な会報は、4ページからなる季刊タブロイド新聞である「フラット・アース・ニューズ」である。 以下は70年代80年代の「フラット・アース・ニューズ」の代表的ヘッドラインである。 「オーストラリア逆さまではない」(78年5月) 「NASAの父、ニキータ・フルシチョフ」(80年3月) 「科学知性に有害である」(80年9月) 「地球球体ではない。重力存在しない」(81年5月地球平面協会普及させた新たなモデルによれば北極中心にして外側を氷の壁 (45m) に囲まれ円盤の上人類はいる。そうして描かれる地図国連シンボル似通っているということを、ジョンソン自分意見補強する証拠として用いていた。 地球平面協会アメリカ合衆国政府やその機関とりわけNASA)を攻撃することで会員集めていた。しかし初期協会文章のほとんどが、聖書地球平面であることを意味する箇所字義通り解釈するものであり、そこに科学的な説明証拠与えようとしていた。 協会チャールズ・ジョンソンのもとで最盛期には2000人を越え組織にまで成長した。だがその頃には、地球球体であるということは科学的に立証され広く知られ知識になっており、「平面地球人」は、間違っていたり廃れてしまった考え方固執する人間のことを指す言葉として一般に用いられるようになっていた。 協会1990年代には縮小傾向をみせる。さらにジョンソン宅で火災発生したために、会員情報焼失し交流絶たれてしまったことも大きかった管理手伝っていたジョンソンの妻は、その後まもなく亡くなっている。チャールズ・ジョンソン2001年5月19日亡くなった

※この「地球平面協会の設立」の解説は、「地球平面協会」の解説の一部です。
「地球平面協会の設立」を含む「地球平面協会」の記事については、「地球平面協会」の概要を参照ください。

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