地球儀とは? わかりやすく解説

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地球儀

主名称: 地球儀
指定番号 54
枝番 2
指定年月日 1990.06.29(平成2.06.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 1基
時代区分 江戸
年代
検索年代
解説文: 両球儀は江戸時代天文暦学者渋川春海一六三七一七一五)が作製し高弟神道学者儒学者谷秦山たにじんざん】(一六六三―一七一八)の家に伝来した
 天球儀紙張子製の天球木製台座支える。天球面に赤道黄道、常現圏(上規)、常陰圏(下規)、二十八宿距星を通る赤経線(距線)、星、星座銀河図示し星・星座名や二十四節気名を記す。
 星は赤・黄・黒・青の四色の小円点で表示し星座は薄い墨線を引き、星座名を墨書しており合計三六一座一七七三星が記入されている。四色の星のうち赤・黄・黒が中国甘徳かんとく】・石申【せきしん】・巫咸【ふかん】三家設けた星座で、春海創始し、『天文瓊統てんもんけいとう】』で発表した星座六一三〇八星は青で加えている。
 南極付近の常陰圏には元禄十年一六九七)に春海が図を書いたことが記されており、本天球儀は春海独自に観測研究した成果反映したものとして貴重である。
 地球儀は紙張子製の球を木製台座支える。球面には金色経線緯線を引き、赤道赤と黒塗り分けた縞【しま】の線である。海は水色で、島や大陸等の陸地輪郭領土界は薄い赤線描き、その中を種々の色で区分する
 大陸名はヨーロッパ・アジア・リビア(アフリカ)・南北アメリカ大陸の他、オーストラリア発見以前南極を含む未知大陸として考えられていた「墨瓦蝋泥加」(メガラニカ)が描かれている。
 この他利瑪竇りまとう】(マテオ・リッチ)の「坤輿万国全図こんよばんこくぜんず】」から抜粋した多く地名地理学的、地誌記述がある。
 別に伝わる旧台座円形板に元禄八年の製作を示す刻銘があり、本地球儀は日本製地球儀の初期段階のものと考えられる
 以上の天球儀と地球儀は製作時期明らかにし、春海学問研究の跡を伝え揃い伝来したものとして、わが国天文学地理学史研究等の上で貴重である。




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