地方文学賞とは? わかりやすく解説

地方文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/18 11:22 UTC 版)

地方文学賞は、日本国内の地方自治体地方新聞社、地方の文芸協会などが実施する文学賞

概要

地方文学賞には、大きく分けて、既刊の作品が対象の賞・公募の文学賞の2つがある。前者は、著名な文学者の出身地となっている自治体が主催するものが多く、泉鏡花の出身地である石川県金沢市が主催する泉鏡花文学賞(1973年 - )[1] や、坪田譲治の出身地である岡山県岡山市が主催する坪田譲治文学賞(1984年 - )[2] などが長い歴史を持つ。

一方、公募の文学賞では、新聞社や自治体が主催する賞がある。受賞作は主催元の新聞や文芸誌に掲載される。広島県福山市が主催するばらのまち福山ミステリー文学新人賞(2008年 - )のように、受賞作が大手出版社により全国で刊行される賞もある。北日本文学賞北日本新聞社)、埼玉文学賞埼玉新聞社)、南日本文学賞南日本新聞社)、さきがけ文学賞秋田魁新報社)などが長い歴史を持ち、新人作家の登竜門として機能している。

全国から作品を公募する地方文学賞は、新人作家の発掘などを目的にしたものだが、一方で地域の文芸活動の振興のため、ある地域内に限定して作品を募る場合もある。

既刊作品・人物が対象の文学賞(全国から選考)

市区町村主催

現行のもの
終了したもの

その他団体主催

既刊作品・人物が対象の文学賞(地域内から選考)

全国から公募する文学賞

主に短編・中編の小説の公募である。

地方新聞社主催

現行のもの
終了したもの

地方自治体主催

都道府県主催

市区町村主催

現行のもの
終了したもの

その他団体主催

現行のもの
終了したもの

地方・都道府県内から公募する文学賞

ある地方や都道府県の在住者・在学者・在勤者または出身者などに限って公募を行う文学賞。地域の文芸活動の振興などを目的とする。

地方新聞社主催

終了したもの

地方自治体主催

その他団体主催

  • 東北北海道文学賞(東北地方および北海道在住・出身者/文芸東北新社、1990年 - )
  • おきなわ文学賞(沖縄県在住者など/公益財団法人沖縄県文化振興会、2005年 - )
  • みやざき文学賞(宮崎県在住・在学者/公益財団法人宮崎県芸術文化協会)

市区町村内から公募する文学賞

市区町村の範囲で公募される文学賞は無数にあるため、一覧は掲載しない。地方自治体の協力のもとに刊行される地方の文芸誌などで、応募資格を市区町村内に限った文学賞の公募が行われている。

脚注

出典

関連項目


地方文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 20:56 UTC 版)

文学賞」の記事における「地方文学賞」の解説

出版社ではなく地方自治体地域団体主催者となる地方文学賞が1990年頃から増えてきており、独自の発展をみせている。その土地ゆかりのある文学者の名を冠するなど、町おこし一環として行われている。 代表的なものとしては、1973年より金沢市が主催している泉鏡花文学賞があり、地方自治体主催する全国規模文学賞先駆けでもある。他にも太宰治賞三鷹市筑摩書房主催。ただ第15回以降)、紫式部文学賞宇治市宇治市教育委員会主催)、坪田譲治文学賞岡山市主催)、伊藤整文学賞小樽市北海道新聞社主催2014年終了)など数多い詳細は「地方文学賞」を参照

※この「地方文学賞」の解説は、「文学賞」の解説の一部です。
「地方文学賞」を含む「文学賞」の記事については、「文学賞」の概要を参照ください。

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