名古屋ウィメンズマラソン
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「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知」の記事における「名古屋ウィメンズマラソン」の解説
本大会のメインイベント。基本的には名古屋国際女子マラソンを受け継いだイベントとなるが、従来いわゆる「エリートマラソン」として開催された大会方針を大きく転換し、女性限定ながら一般市民も含めた総計15,000人参加の市民マラソンとして開催される。コースも従来の名古屋市瑞穂公園陸上競技場発着からナゴヤドーム発着(ナゴヤドーム外スタート、ナゴヤドーム内ゴール) に変更されるほか、市民マラソン化により競技時間が大幅に延びることからスタート時間が朝9時10分に繰り上げられた。 制限時間は7時間だが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生した当日にあたる3月11日に開催される年は、地震の起きた14:46(UTC+9)に参加者全員で黙祷を行うため(まだゴールしていない参加者もその場で立ち止まり黙祷することとされている)、その分の時間を加算して「7時間1分」となる。この対応は2012年と2018年に行なわれた。2020年は前週の東京マラソン同様、新型肺炎の世界的流行で国内でも感染拡大が懸念されるため、主催者はエリートのみで開催されることが決定した。なお参加料は返金されず、また関連行事のEXPO等も中止された。 なお従来の名古屋国際女子マラソン同様に、エリートの部については五輪、世界陸上競技選手権大会、アジア競技大会に向けた女子マラソン日本代表の選考会になるとともに、本大会と大阪国際女子マラソンの2大会で2年おきに持ち回りで女子マラソンの日本選手権を兼ねて行われる。また完走者全員に、笑顔が素敵なイケメンの男性をコンセプトに書類選考から選出された約50名から構成される「おもてなしタキシード隊」 からティファニー製のオリジナルデザインペンダントが手渡しで贈呈されるが、ティファニーによるこの種の完走賞の提供はサンフランシスコで開催される「ナイキウィメンズマラソン」に次いで世界で2レース目。 主催者では「世界最大の女子マラソン」を謳い文句としており、2012年は最終的な参加者が13,114人となりギネス世界記録の「参加者1万人以上」という認定基準を上回ったことから、正式に「世界最大の女子マラソン」と認定された。 2013年大会から国際陸上競技連盟(IAAF)からゴールドラベルレースが認定された。これは女子だけのマラソン大会としては史上初である。2020年からはワールドアスレティックスプラチナラベルロードレース(2021年はエリートプラチナラベル)として認定されている。 ゼッケンの方は2012年大会は2000年の「名古屋国際女子マラソン」以降の「メナード」表記だったが、2013年大会では「(社章)MENARD」、2014年大会からは「MENARD」に変わった。ゼッケン番号の下にはシルバースポンサーのスペースが取られており、2017年まではナイキのスウッシュ、2018年からはニューバランスのロゴが併記されている。 2014年大会から新たに車いすマラソンの部である「名古屋ウィメンズホイールチェアーマラソン」も新設される。こちらはクォーターマラソン(10.5 km)で、ゴールは瑞穂陸上競技場となる。 2018年・2019年(2017年度・2018年度)の大会は、2020年東京五輪のマラソン日本代表候補を決める「マラソングランドチャンピオンシップ」(通称:MGC)シリーズの対象レースに指定される。なお2019年大会以降は男子のびわ湖毎日マラソン(レースは午後スタート)とのダブルヘッダーで開催される。さらに2020年大会はびわ湖毎日が午前スタートに繰り上がるため、レースが完全重複される。 名古屋国際女子マラソン時代から7大会連続でオリンピック女子マラソン代表(1996年真木和、2000年高橋尚子、2004年土佐礼子、2008年中村友梨香、2012年尾崎好美、2016年田中智美、2020年一山麻緒)を輩出している。 2021年10月、2022年大会のフルマラソン優勝者の賞金を25万米ドルにすると発表。現時点で男女混合大会も含めたマラソン世界最高額賞金である。
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