単語としての「地雷」の他の用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 05:31 UTC 版)
「地雷」の記事における「単語としての「地雷」の他の用法」の解説
地雷という語は、「うっかり踏むと爆発する」「踏んではいけない」という連想から、色々な場面で「触れてはいけないもの」「禁忌」を表す喩えとして用いられる。巧妙に偽装され爆発するまで気付かない・仕掛けられてから長期間放置されていたものが突如爆発し、相手に被害をもたらすといった地雷の特性による喩えもある。以下一例である。 トラブルメーカーの類。就職や転職活動では、短期離職率が高いなど体質的な問題のある企業(ブラック企業・DQN企業も参照)のことを指して地雷と呼んだり、そのような企業が多い業種のことを地雷原と呼ぶ場合もある。会社生活では関わってはいけない人物を指す。 サブマリン特許など見つかりにくい特許を「特許地雷」と呼んだり、また、そのような特許が多く存在する、あるいは特許取得合戦となっている技術分野を特許地雷原と呼ぶことがある。特にアメリカでは個人の権利を尊重して先申請しておく必要があり、なおかつ日本の特許庁とは違い非公開であることに由来しており、揶揄も存在する。 俗語で、恋愛相手にしてはいけないタイプの人を「地雷」「地雷系女子」と呼び、嘉門タツオのアルバム『かもたつ』においてもそのような女性に振り回されたりトラブルに巻き込まれたりする男性を描いた「地雷女」という楽曲が収録されている。 オンラインゲーム、対戦ゲームなどの複数人による対戦や、複数人による協力プレイが行われるゲームにおいて、足を引っ張ったりおかしな行動・言動をするプレイヤーを称して地雷プレイヤー、略して地雷と呼ぶことがある。これは、実際に行動を共にしてみないと当人の実力や気質がわからないことに起因している。 期待はずれのもの。購入した後でないと内容を十分に確認できない商品・サービスで、宣伝・評判・印象などである程度の期待を持って買ったのに内容が面白くなかった場合、その商品を指して「地雷」と呼ぶ。これは各種著作物(テレビゲーム・書籍・ビデオソフト)やIT機器(自作パソコン用の部品群、Android端末のスマートフォン)などに見られる現象(ゲームにおいてはクソゲーの項目も参照)で、地雷ゲーと呼ぶことがある。あまりにひどい内容(バグが多い、シナリオに一貫性がなく面白くない、アニメや漫画を原作としたゲームにおける原作と比べ明らかに違うなど)の場合は核地雷(ちなみに核地雷は実在する兵器であり、時限装置や遠隔操作で爆破させる)と呼ばれる。 いわゆる性風俗遊びにて、相手になった女性の対応が劣悪だったり容姿が醜悪であった場合、「地雷」を踏んだと言うこともある(逆に相手になった女性が男性客側の対応などに不快感を感じた場合は「魚雷」に当たったと呼ばれることもある)。 プロ野球で期待はずれに終わると思われる新人注目選手。 インターネット上で、主に掲示板において、クリックしたリンク先にブラウザクラッシャーやコンピューターウイルスが埋め込まれていたり、グロテスクな画像・性的な内容の画像(特に男性同性愛的な画像)だった場合に「思わぬ落とし穴」という点で「地雷」と呼ばれることがある。 陸上自衛隊においては、演習中に野外で大便をすることを「地雷」と表現することがある(大便は行動の痕跡となるため、現地で処理する場合には敵見されないよう巧妙に埋めて隠蔽する必要がある。航空自衛隊では「爆撃する」と表現することがあるが、いずれも大便を爆発物に見立てている)。 ごく稀に、自爆と同様の意味で「地雷を踏む」(自分で踏むことで起動することから)とも言われる。 本人が触れられたくない過去の心的外傷。
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