北海道有珠モシリ遺跡出土品
北海道有珠モシリ遺跡出土品
主名称: | 北海道有珠モシリ遺跡出土品 |
指定番号: | 557 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2004.06.08(平成16.06.08) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 縄文 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、先項で紹介した北海道有珠モシリ遺跡から出土した縄文時代晩期から続縄文時代の墓坑副葬品のうち、伊達市所有分である。その内訳は、縄文時代から続縄文時代の骨角牙貝製品二五四点、土器・土製品二〇点、および石器・石製品三二二点である。 遺物は、昭和六十年から平成元年まで、札幌医科大学解剖学教室による学術調査で検出された遺構のうち、一七基の墓坑と、その周囲に形成された貝層からの出土品である。このうち、骨角牙貝製品は、銛、あぐ形製品、縫針【ぬいばり】、釣針、楔【くさび】などの漁労用具に加え、貝玉、貝小玉、真珠などの装身具、また縄文時代晩期の墓坑から出土した多数の貝輪で構成される。貝輪の素材には、南海産のオオツタノハが用いられたものもある。土器・土製品は、墓坑の時期を明らかにするための貴重な資料で、大洞A式の壺形土器や、続縄文時代恵山式【えさんしき】の甕形土器などがある。また石器・石製品も多彩で、擦切【すりき】り技法による磨製石斧(未製品を含む)、石銛【いしもり】、石鏃【せきぞく】などの利器類と玉、石剣【せきけん】残欠などの装身具・祭祀用具で構成される。 以上、本件は、縄文時代晩期から続縄文時代における葬送儀礼の実態と、当時の生業としての漁労活動、さらに遠隔地との物資の交易などを復元するために欠かせない一括であり、その学術的価値は高い。 |
考古資料: | 北海道元江別1遺跡土墳墓出土品 北海道志海苔中世遺構出土銭 北海道有珠モシリ遺跡出土品 北海道有珠モシリ遺跡出土品 北海道江別太遺跡出土品 北海道湯の里4遺跡土壙出土品 北海道目梨泊遺跡出土品 |
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