北毛地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:06 UTC 版)
北毛地域は、群馬県北部を占める地域である。1市2郡5町5村がある。西毛・中毛・東毛、栃木県上都賀、福島県会津、新潟県中越、長野県北信・東信地方と接する。 市沼田市 県北部の中心地。もと沼田藩の城下町。製材・木工業、リンゴの栽培が盛ん。市域北部には、天狗寺として知られる迦葉山龍華院がある。市街地は沼田盆地の中央、利根川と片品川の合流点北部の河岸段丘上に広がり、上越線沼田駅は段丘の西麓に位置する。市街地東部に関越自動車道の沼田ICがある。人口は44,277人。1954年(昭和29年)4月1日、利根郡沼田町・利南村・池田村・薄根村・川田村が合併して成立。2005年(平成17年)2月13日、利根郡白沢村・利根村を編入。片品川上流部の利根地区に老神温泉・吹割の滝がある。 吾妻郡中之条町 吾妻郡の中心地。市街地は吾妻川北岸の吾妻線中之条駅付近に広がる。四万川上流部に四万温泉、上沢渡川上流部に沢渡温泉がある。町西部の白砂川東岸にある六合赤岩地区の養蚕集落は重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。西北部の入山地区に野反ダムがある。人口は14,944人で、吾妻郡の町村で最大。1955年(昭和30年)4月1日、初代中之条町・沢田村・伊参村・名久田村が合併して成立。2010年(平成22年)3月28日に六合村(くにむら)を編入。 長野原町 吾妻郡西部の中心地。中心市街の長野原は吾妻川の北岸、白砂川との合流点西部に位置しており、白砂川東岸に吾妻線の長野原草津口駅がある。町の東北部にある川原湯温泉は八ッ場ダムの建設に伴い高台に移転した。南部に浅間牧場、別荘地として知られる北軽井沢がある。人口は4,976人。1889年(明治22年)4月1日、町制施行。 嬬恋村 吾妻郡西端の村で、県の最西端に位置する。キャベツの産地として知られる。吾妻線の万座・鹿沢口駅がある。村の北部に万座温泉、西南部に鹿沢温泉、南部に浅間山・浅間火山博物館がある。人口は8,531人。1889年(明治22年)4月1日、村制施行。 草津町 吾妻郡西部の町。草津温泉の所在地。民謡「草津節」で知られる。町の中心地は草津白根山の東斜面中腹にあり、湯畑周辺に温泉街が広がる。湯の花・温泉饅頭が名物。人口は5,895人。1900年(明治33年)7月1日、草津村の一部(草津・前口)が分立して町制施行。 高山村 吾妻郡東端の村。三国街道の中山宿があった。群馬県立ぐんま天文台があり、光害防止のため光環境条例が制定された。人口は3,275人。1889年(明治22年)4月1日、西群馬郡高山村として村制施行。1896年(明治29年)4月1日、西群馬郡から吾妻郡に編入。 東吾妻町 吾妻郡東部の町。2006年(平成18年)3月27日、吾妻郡吾妻町・東村が合併して成立。町の中心地は吾妻川西北岸の吾妻線群馬原町駅周辺。西部の岩島地区は麻の産地として知られ、吾妻渓谷・川中温泉がある。東地区に箱島湧水がある。人口は12,274人。 利根郡片品村 利根郡東北部の村。片品川源流部にあり、尾瀬・菅沼・片品温泉がある。人口は3,818人。1889年(明治22年)4月1日、村制施行。 川場村 利根郡中部の村。利根川の支流・薄根川流域を占め、北に武尊山がそびえる。道の駅川場田園プラザがある。人口は3,404人。1889年(明治22年)4月1日、村制施行。 昭和村 利根郡南部の村。赤城山西北麓に位置する。関越自動車道の昭和ICがある。1958年(昭和33年)11月1日、利根郡久呂保村・糸之瀬村が合併して成立。人口は6,683人。 みなかみ町 利根郡西北部の町で、県最北部に位置する。2005年(平成17年)10月1日、利根郡月夜野町・水上町・新治村(にいはるむら)が合併して成立。人口は16,614人。北部の水上地区は上越線の水上駅や、水上温泉、谷川岳の登山口があり、スキー場が多い。利根川の源流部を占め、矢木沢ダム・須田貝ダム・藤原ダムなど多くのダムがあり、ダムカレーが名物。西部の新治地区に猿ヶ京温泉が、南部の月夜野地区に上越新幹線の上毛高原駅がある。
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