副作用・禁煙とは? わかりやすく解説

副作用・禁煙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 19:50 UTC 版)

経口避妊薬」の記事における「副作用・禁煙」の解説

ピル服用する女性喫煙をしていると心臓循環器系への副作用が高まるため、ピル服用する際は禁煙するのが望ましい。若年層の約10%女性喫煙しているが、喫煙卵子発育卵巣からのホルモン分泌不妊症流産早産子宮外妊娠招きやすく、胎児発育悪くなる。さらに出産後喫煙続けた場合子供健康にまで悪影響を及ぼす。ピル主要な副作用として血栓症挙げられるが、喫煙者妊娠した場合血栓症発症率ピル服用者の約2倍、産後12週目では約10倍で、非喫煙ピル服用者より喫煙者妊娠の方がはるかに血栓症リスクが高い。医学的理由服用禁止診断されなければ閉経まで飲み続けて問題ない片頭痛吐き気嘔吐イライラ性欲減退、むくみ、膣炎などがあげられるまた、よくピル服用による体重増加挙げられるが、それは誤りである。しかし食欲が増す事はある。このほか稀な例ではあるが、血栓症長期服用による発癌性などの可能性指摘されている。子宮筋腫糖尿病悪化させる可能性があるとも言われている。肝斑きっかけとなることがある日本ではバイエル薬品の超低用量ピルヤーズ」により、2013年6月服用した20歳代の女性頭蓋静脈洞血栓症死亡したその女性は、婦人科月経困難症診断で超低用量ピルヤーズ」を毎日1錠内服するよう処方された。2日目頭痛起こり6日目には頭痛吐き気動悸など体調不良がひどくなったため内科受診し吐き気止め胃腸薬処方された。9日目に頭痛嘔気食欲不振が続くため、内科受診し精神安定剤処方された。当初婦人科受診した所、ヤーズ内服を総内服量7錠の時点中止し脳外科受診勧められた。嘔吐歩行困難もあったが検査予約して帰宅10日目体動困難となる。11日目の朝ベッドの上失禁状態で発見され病院搬送された。意識レベル低下痙攣もあり、CT所見より脳静脈洞血栓診断された。抗凝固剤ヘパリン治療開始12日目に呼吸不全となり気管挿管施行13日目に死亡したその後2人目の死亡者発生した10代後半女性であり、投与開始から526日目肺動脈塞栓症死亡した推定されている。ヤーズ月経困難症子宮内膜症治療のために、ロキソプロフェンレバミピドとともに処方された。初回投与から526日後に、患者外出して下宿帰宅した後に連絡途絶えその3日後に下宿内で死亡しているのが発見された。解剖結果肺動脈の本幹に血栓があり、肺動脈塞栓症死因確定初回投与の499日後に2シート56錠)を最終処方しており、36残っていた。医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、処方時には患者血栓塞栓症リスクについて説明するとともに新たに作成した患者携帯カード」を渡すよう求め文書掲載した2013年10月には、日本産婦人科医会女性ホルモン剤使用中患者血栓症対す注意喚起行ったまた、1例目の死者出た時点で、87人が副作用血栓塞栓症になった報告された。その後同年12月に肺と足の血栓症により40代女性死亡したPMDA集計などによると、2008 - 2013年上半期日本使用されピルに関して血栓重症例が延べ361副作用として報告されていた。副作用報告08年の33件、12年には105件だった。死亡11件あり、10代1人20代2人30代4人、40代1人50代2人不明1人だった。

※この「副作用・禁煙」の解説は、「経口避妊薬」の解説の一部です。
「副作用・禁煙」を含む「経口避妊薬」の記事については、「経口避妊薬」の概要を参照ください。

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