出雲岡田山古墳出土品とは? わかりやすく解説

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出雲岡田山古墳出土品

主名称: 出雲岡田山古墳出土品
指定番号 413
枝番 00
指定年月日 1985.06.06(昭和60.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 考古資料
ト書
員数 一括
時代区分 古墳
年代
検索年代
解説文:  松江市南郊、意宇平野西縁の低丘陵裾部には七基からなる岡田山古墳群がある。本古墳岡田山一号墳とも呼ばれている。墳丘全長約二四メートル測る三段築成の前方後方墳で、西に開口する横穴式石室全長五・六メートル)を主体部とし、内には主軸沿って凝灰岩製の組合式石棺長さ一・五メートル)を置く。
 一括遺物は、大正時代に、この石室および石棺内から検出されたもので、武器類装具類、馬具類に大別される後漢比定される内行花文鏡共伴することの特異性別にしても、大形馬具および馬鈴等の馬装具刀装様相須恵器特色など副葬品全体組み合わせ山陰地方における後期古墳代表的な特徴具えており、おおよそ世紀比定される内容伝えている。
 こうしたなかで最近になって象嵌銘存在が明らかとなった銀錯銘銀装円頭大刀は、刀身一部を欠くとはいえ出土品中の白眉である。把円頭意匠凝らした精緻な亀甲繋文の象嵌注意惹く刀身平の鋒寄りにある銘文「各田卩臣」(額田部臣)という氏姓存在は、部民制成立時期が、他の共伴品の年代とも相まって少なくとも記紀内容から知られる時期以上に遡り得る資料としてきわめて注目される加えて「臣」の姓の成立期究明するうえにも貴重なのである我が国古代国家形成期の実熊をみるうえに欠かせない内容をもっている。出土品一括として、その学術的価値きわめて高い。



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