兵庫県箕谷二号墳出土品
主名称: | 兵庫県箕谷二号墳出土品 |
指定番号: | 477 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1992.06.22(平成4.06.22) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 箕谷二号墳は、兵庫県養父【やぶ】郡八鹿【ようか】町を流れる八木川下流域左岸の谷奥に立地する箕谷古墳群中の、南北長一四メートルの円墳である。 昭和五十八年、体育総合施設関連の発掘調査の結果、長さ八・六メートル、高さ一・七メートルの横穴式石室の存在が明らかにされ、その内部から武器類、馬具類、金銅耳環【こんどうじかん】、土師器、須恵器等、多くの副葬品が出土した。 このなかで特記される出土品として、刀身基部付近に「戊辰【ぼしん】年五月□(中力)」の銅象嵌【どうぞうがん】銘をもつ鉄刀一口がある。刀身の形状は、カマス切先【きつさき】で鎬【しのぎ】は不明瞭、基部から切先に至るに従い刀幅を減じる直刀である。 「戊辰年」は、推古天皇十六年(六〇八)に当たるとする説が、現在、有力視されている。わが国における、銘文をもつ古墳時代の刀剣は、本例以外に埼玉県稲荷山古墳出土の辛亥年銘鉄剣【しんがいねんめいてつけん】(国宝)ほか、極めて少数が知られているに過ぎない。また、銅象嵌銘としては本例が唯一のものである。 箕谷二号墳出土品は、絶対年代を示す鉄刀の存在とともに、その時代的な様相を具体的に示す一括であり、注目される。 |
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