再就職等監視委員会とは? わかりやすく解説

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さいしゅうしょくとう‐かんしいいんかい〔サイシウシヨクトウカンシヰヰンクワイ〕【再就職等監視委員会】

読み方:さいしゅうしょくとうかんしいいんかい

官民人材交流センター本格的に稼働する平成23年2011)までの間、国家公務員退職した後の再就職斡旋(あっせん)などについて、管理規制を行うために内閣府設けられ委員会の一。国家公務員法一部改正に伴い平成20年2008)に設置された。

[補説] 官僚天下りや、天下り先を退職した後も再就職繰り返す「わたり5」が問題視されたことから、出身省庁による斡旋禁止し官民人材交流センター・再就職等監視委員会に一任されることになったが、政府内に再就職斡旋機関を置くことは天下り容認につながるとして、規制実効性疑問視する見方もある。


再就職等監視委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 21:27 UTC 版)

再就職等監視委員会(さいしゅうしょくとうかんしいいんかい)は、日本の内閣府審議会等のひとつ。

概要

国家公務員の退職管理(離職後の再就職等)について一定の手続・規制を行う組織として、国家公務員法の一部改正の施行により2008年(平成20年)12月31日に設置された。

委員長と委員4人の計5人の合議体で組織され、その下に複数の再就職等監察官(うち1人のみ常勤)と事務局が置かれる。

発足以来、委員が選出されずに委員会が成立しないことで国家公務員の退職管理が承認されない事態が懸念されたため、職員の退職管理に関する政令によって対処されていた。

2013年3月26日に宿利正史国土交通事務次官が元国土交通省職員の再就職を目的に国土交通省所管の財団法人である海技振興センターに常務理事のポストが空くかどうか問い合わせる口利き行為について、発足以来初めて国家公務員法違反と認定した[1][2]

2017年1月20日、文部科学省が組織的に幹部の天下りをあっせんしていたと認定する調査報告公表。元高等教育局長の吉田大輔早稲田大学教授が在職中に人事課経由で同大に経歴を伝えて求職行動した行為など10件について、国家公務員法違反に当たるとした。他にも違反が疑われる行為が28件あった。前川喜平事務次官は自らもOBの再就職に関与した責任を取り同日付で依願退職した[3]

委員長及び委員

  • 国会同意人事の対象であり、両議院の同意を得て内閣総理大臣から任命される。任期は3年。委員長は常勤、委員は非常勤。
  • 委員会の発足に先立ち2008年から2009年まで3度にわたり内閣から国会へ人事案が提出されたが、天下りにつながるとして反発し、ねじれ国会となっていた参議院が同意を与えなかったため、発足後も委員長・委員全員の空席状態が続いていた(事務局長と事務局参事官は設置当日付けで発令済)。
  • 2022年1月現在。

脚注

出典

  1. ^ 前次官が再就職の口利き行為 監視委、初の「違法」認定 共同通信 2013年3月26日
  2. ^ 前国交次官が再就職で口利き 政府の監視委、違法と認定 日本経済新聞 2013年3月27日
  3. ^ 監視委、組織的なあっせん認定=関与の前川次官辞任-7人処分・文科省天下り 時事通信 2017年1月20日

関連項目

外部リンク



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