えんとう‐ぶんすい〔ヱントウ‐〕【円筒分水】
円筒分水
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円筒分水(えんとうぶんすい)は、農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設。円筒状の設備の中心部に用水を湧き出させ、円筒外周部から越流、落下する際に一定の割合に分割される仕組みとなっている。地域によっては円形分水(えんけいぶんすい)、円筒分水槽(えんとうぶんすいそう)、円筒分水庫(えんとうぶんすいこ)などとも呼ばれる。土木工事分野では「円筒分水工」(えんとうぶんすいこう、英: circular tank diversion works[1])と呼ばれる。原義は工事の名称だが、完工した設備についても同様に呼ばれる。
注釈
- ^ 農業土木遺産をたずねての挿絵に使用されている。
出典
- ^ 河川・水資源日英用語集編集委員会「EXCEL/PDIC対応 河川・水資源 日英用語集 version 2004/5」より。
- ^ 【あんぐる】東山円筒分水槽(富山県魚津市)湧き、流れ、潤す『日本農業新聞』2019年8月12日(9面)2019年8月22日閲覧。
- ^ 水争いを丸く収める日本生まれの分水装置建設業しんこう、500号、2018
- ^ 蔵王町くらしの情報 / 暮らしの案内 / 産業・建設 / 疣岩分水工
- ^ 疣岩円形分水工 | 土木学会 選奨土木遺産
- ^ 宮城県・蔵王町観光協会 » 疣岩分水工
- ^ a b c 『【立山黒部ジオパーク 浪漫紀行】東山円筒分水槽 「美しさ日本一」』北日本新聞 2017年10月27日7面
- ^ 『国登録有形文化財に答申 魚津・南砺の円筒分水槽』北日本新聞 2019年11月16日29面
- ^ a b c 県内2カ所の円筒分水槽、国登録有形文化財に! 魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)、国登録記念物に富山の今を伝える トヤマ ジャストナウ
- ^ a b 令和2年4月3日文部科学省告示第48号
- ^ 『釈泉寺円筒分水槽を答申 国登録有形文化財 上市 美しい景観 観光に期待』北日本新聞 2021年11月20日29面
- ^ 『釈泉寺円筒分水槽 訪れて 国文化財 上市町 看板設置しアピール』北日本新聞 2022年5月26日20面
- ^ “円筒分水工の歴史”. 胆沢平野土地改良区. 2017年4月13日閲覧。
- ^ “滝の口湧水”. 秋田総合農林事務所土地改良課. 2018年7月16日閲覧。
- ^ 「あきた鳥の目虫の目」円形分水口(男鹿市)『秋田魁新報』2018年7月15日24面
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