えんとう‐ずほう〔ヱントウヅハフ〕【円筒図法】
円筒図法
非投射図法
すべての緯線が平行な直線で、すべての経線が等間隔かつ平行な直線であるが、緯線の間隔を幾何学的ではなく数式などで与える図法。
擬円筒図法
経線を曲げて高緯度では狭めることによって、高緯度での変形を抑えようとした図法。
擬円筒図法の分類として、以下のような特徴の分類がある。[1]
- 極の形状
- 極点が点になる図法(サンソン図法など)と長さのある直線になる平極図法(エケルト図法など)がある。現実の極点は点であるが、緯線を平行直線とする擬円筒図法で極点を点とすると高緯度で斜めへの歪みが著しい。そのため、極点を赤道より少し短い直線とする図法が20世紀に多数作られた。
- 経線の形状
- 折れ線(エケルト第1図法など)、正弦曲線(サンソン図法など)、楕円(モルワイデ図法など)、放物線、双曲線などがある。経線を折れ線とする発想は古くからある。緯線を等間隔として正積図法を作ったサンソン図法は理論的な意味があるが、それ以外は主に見やすさを意図したもので、経緯度からの変換を数表で示したロビンソン図法もある。
その他に、緯線が等間隔の平行直線になる航程方位図法なども擬円筒図法とされることがある。
脚注
- ^ Snyder, John P. (1989). An Album of Map Projections, Professional Paper 1453. US Geological Survey .