円錐図法とは? わかりやすく解説

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えんすい‐ずほう〔ヱンスイヅハフ〕【円×錐図法】

読み方:えんすいずほう

地図投影法の一。ある緯線地球接す円錐をかぶせ、地球中心に視点置いて経線緯線などを投影し、その円錐面広げたもの。円錐投影法


円錐図法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 21:47 UTC 版)

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円錐図法の模式図。下の地球を上の円錐に投影する

円錐図法(えんすいずほう、英語: conic projection)は、緯線が同心円として描かれ、その中心から放射状に延びる直線として経線が描かれるが、緯線は円の一部でしかない(2つの経線のなす角は経度の差よりは狭い)地図の投影法。世界図は扇形となる。

投射図法

地球に接する(あるいは交わる)円錐を置き、適当な場所に光源を置いたときに地物が円錐上に落とす影を記録し、その円錐を適当な経度で切り開いたものとして定義される。たとえば地球中心に光源がある場合が心射円錐図法である。円錐の軸が地軸と一致する場合 (正軸法)、上述の経緯線の形状となる。

円錐図法の円錐と地球がひとつの緯度円で接する場合、この緯度を標準緯度という。円錐が地球に食い込むように置かれる場合、円錐と地球が交差する線は2つの緯度円であり、この場合は標準緯度が2つあるという。いずれにしても標準緯度では東西方向の長さが正しく表現される。

投射図法は、わかりやすいため概念的説明として用いられるが、特段有用な特徴がないので、実際にはほとんど使われない。

単円すい投影 割円すい投影などの種類がある。

円錐図法の特殊な場合としての方位図法・円筒図法

一標準緯線の場合、標準緯度を

0°N (心射円筒図法)

  • 標準緯度1°Nの心射円錐図法

  • 15°N

  • 25°N

  • 30°N

  • 45°N

  • 60°N

  • 標準緯度75°Nの心射円錐図法

  • 90°N(心射図法)

  • 非投射図法

    前述に類似して世界図が扇形(または円錐台展開図)となる一群の投影法がある。経線上の距離が正しい正距円錐図法(トレミー図法)は作図も容易なことから古代のクラウディオス・プトレマイオス以来の歴史がある。ヨハン・ハインリッヒ・ランベルトにより正積性および正角性をもったランベルト正積円錐図法ランベルト正角円錐図法が考案された。その後、ランベルト正積円錐図法をより一般化したアルベルス正積円錐図法ハインリヒ・クリスティアン・アルベルスドイツ語版により発表された。

    擬円錐図法

    円錐図法を変形させたものを擬円錐図法という。世界図はハート型や瓢箪型などの変わった形になるが、むしろ狭領域の地図に用いられることが主である。ボンヌ図法は正積図法であるとともに中央経線上の距離が正しい。多円錐図法は各緯線上の距離が正しいとともに中央経線上の距離が正しい。



    円錐図法

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 10:25 UTC 版)

    投影法 (地図)」の記事における「円錐図法」の解説

    円錐図法 (conic projection) とは、投影面が地球巻きつけた円錐状になる図法。正軸法の場合、緯線どちらか中心とする同心円として描かれ経線がそのから放射状延び直線として描かれるけれど、2つ経線のなす角は経度の差よりは小さ図法世界図扇形または円錐台側面展開図となる。 ランベルト正角円錐図法 ランベルト正積円錐図法 アルベルス正積円錐図法 正距円錐図法 正規多円錐図法

    ※この「円錐図法」の解説は、「投影法 (地図)」の解説の一部です。
    「円錐図法」を含む「投影法 (地図)」の記事については、「投影法 (地図)」の概要を参照ください。

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