公衆交換電話網のIP網への円滑な移行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 04:11 UTC 版)
「公衆交換電話網」の記事における「公衆交換電話網のIP網への円滑な移行」の解説
加入電話・INSネットの音声通話をメタルIP電話に置き換えることにより、PSTNを廃止しNGNへ更改するPSTNマイグレーションが、2024年1月に行われる。 加入者へ複数回の書面による通知の後、解約の意思表示がない場合、付加サービスとともに「メタルIP電話(加入電話・INSネット相当)」の契約に自動移行する。電気通信事業者の電話網設備のみの変更となるため、加入者宅内工事はなく、既存の電話機がそのまま使え、電話機に電話線から電力を供給する局給電機能についても存続する。 マイラインは、廃止となる。法人契約で、マイライン事業者登録の通話区分登録全てがKDDIまたはソフトバンク場合、KDDIまたはソフトバンクの法人向け通話サービスに自動移行する。 メタルIP電話における基本的な音声サービスは、基本料を現状と同じとし、通話料金を全国均一とする。公衆電話は、発側であるNTT東西が全国一律の料金設定をする。 事業継続が技術的に困難、もしくは、大幅な値上げが避けられないサービスについては、加入者機器での機能代替・IP網での代替サービスを案内する。 詳細は「電気通信役務#NTTの提供する電気通信サービス」を参照 双方向型番号ポータビリティを開始する。 緊急通報の回線保留・逆信機能は、モバイル・IP電話発信時と同様に「コールバック」と次の機能により対応する。 1XY通知機能 転送解除機能 着信拒否解除機能 第三者発着信制限機能 災害時優先接続機能 災害時優先電話は、輻輳発生時、「片方向セッション管理方式」で優先的に取り扱う。 発着2者間でIP制御網を国際標準化されたインターフェースで直接接続し、複数事業者間での従量精算機能は簡素化する。要望事業者が全額負担することを前提に、(00XY)番号の中継選択機能・(00XY)(0AB0)番号の付加サービスのためのメタルIP電話のルーティング機能を具備する。 新ノード(NS-8000)の加入者メタル電話回線収容装置を利用して、VoIP変換装置で中継IPルーターに接続する。 切り替え工程としては、着信側準備を早期化し、移行期以降は利用しない「IP-STM変換機能」の具備を回避することとなった。 IP-POIビル環境を構築 準備ができた事業者より、IP-IP接続を開始(2021~2024年)予め加入者交換機をIP網に接続(2021~2022年) サービス提供事業者-着信事業者間をIP-POI経由に切替(2023年前半) 発信事業者-サービス提供事業者間をIP-POI経由に切替(2023年後半) 固定電話発信の通話をIP-POI経由に切り替え(2024~2025年)固定電話発信サービス呼びの切り替え 固定電話の信号網・中継網の撤去 メタル電話回線収容装置の維持限界の時期は想定が困難とされている。メタルIP電話を廃止することになった場合、局給電・利用者の既存端末の継続利用・公衆電話の課金などを、どのように技術的・経営的に確保するのかが課題となる。
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