全学応援団設立と戦前の活動とは? わかりやすく解説

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全学応援団設立と戦前の活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 16:58 UTC 版)

東京農業大学全学応援団」の記事における「全学応援団設立と戦前の活動」の解説

明治30年代東京高等農学校時代校内運動会の級対抗競技の際には各クラス有志応援し対外試合があれば全学生大挙して駆けつけ応援はしたものの、まだ一定の形をなした応援団存在しなかった。しかし、対外試合応援する場合統制をとる必要に迫られる。そこで大正2年応援団長推されたのが当時学部1年生三浦肆玖楼(後の第5代東京農業大学学長)だった。1923年大正12年)、当時在学中高等科3年市川正輝の作詞で「青山ほとり」が誕生する農業を讃え都人士にして農業尊さを訓えた歌詞と、故郷函館市郊外湯の川温泉付近素朴な民謡曲を取り入れたもので、当時学生気質一致し学生広く愛唱され後に応援歌として認識される1925年大正14年5月18日大学令により東京農業大学昇格する学生団体である斯友会より新学歌作成要望する声が起こった作詞尾上紫舟に、作曲山田耕筰依頼し9月25日学歌常磐松風」を制定し発表した。こうして応援発展して昭和5年頃には予科専門部独立した有志応援団存在したが、毎年関東学生相撲大会終わればその存在認められないほど淋しくなり、一時的応援団としか思えない状態にあった昭和初期当時学生間の思想問題多く一志会を中心とする皇室中心勢力読書会中心とする革新勢力の暗斗はかなり激しいものがあった。同じ頃、野球部東都五大リーグ加わり他校応援団対す熱狂と真剣さが農大生を刺激した。しかし予科応援団専門部応援団も、便宜的に大学代表したものであって形式的に何等統制もなくその対立によってたびたびトラブル起こしており、応援団統一の必要が叫ばれていた。こうした中で1931年昭和6年)、左右対立解消し農大一本化するために、その中心母体として学部学生含めた全学生網羅する東京農業大學全學學生應援團」の設立6月19日の斯友会総会において満場一致可決された。 応援団発足に伴い農大応援団代表する応援団旗日本一立派なものにし、農大学生の心の拠り所にすることにした。皇室の公式儀式儀仗申し上げた近衛師団近衛騎兵の鎗を農大応援団旗竿にと、陸軍省払い下げ申請した陸軍省でも経緯のないことであり、全く異例のことであって払い下げには暇取ったが、近衛騎兵の鎗柄が下付された。11月11日大学構内横井記念講堂において団旗制定式が挙行された。 1932年昭和7年5月例年関東学生相撲大会において、当時応援歌青山ほとり」に大根持って応援した。『白紋付き姿の団長人参1本を片手にやおら立ち上がり人参一振り三百農大大根片手に「お嫁に行くなら」の蛮声をはり上げたのは場内圧した』という。その後は各運動部試合において、その機能発揮し活躍した1937年昭和12年)の日中戦争勃発からは、学内出征者がある場合学徒出陣壮行会行なった太平洋戦争突入し戦局激化するに従って大学自体部隊編制切り替わり東京農大谷川部隊配属将校となった全学学生応援団活動中断された。そして1945年昭和20年5月アメリカ軍による東京大空襲山の手大空襲)を受けて初代団旗焼失してしまうが、旗竿だけは難を逃れ今もなお現存している。

※この「全学応援団設立と戦前の活動」の解説は、「東京農業大学全学応援団」の解説の一部です。
「全学応援団設立と戦前の活動」を含む「東京農業大学全学応援団」の記事については、「東京農業大学全学応援団」の概要を参照ください。

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