入間県と埼玉県とは? わかりやすく解説

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入間県と(旧)埼玉県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/04 01:44 UTC 版)

入間県」の記事における「入間県と(旧)埼玉県」の解説

入間県と(旧)埼玉県並立していた1872年1873年頃において、埼玉県町村数974、戸数78,512人口430,379対し入間県町村数1,019、戸数81,853人口410,952であり、また石高ではそれぞれ埼玉県48万石入間県40万石と、入間埼玉両県はほぼ同程度規模有していた。その一方面積入間県の方が大きく大区小区制導入されると旧埼玉県24区(のちに25区)に対して入間県には11大区94小区設置された。 旧入間県埼玉県編入された後の1884年明治17年)、秩父事件起きると、事件の発生地から県庁のある浦和町遠かったことが対応の遅れの一因であるとして、1887年明治20年3月10日埼玉県知事前年県令から名称変更)は内務大臣熊谷への県庁移転内申した。12月には県庁移転求め運動熊谷など旧入間県発生したが、1890年明治23年9月25日勅令によって、浦和町正式な県庁所在地とされた。 しかし7年後1897年明治30年)、府県制実施移され自治体として埼玉県確立し、初の埼玉県会議員選挙が行われることとなると大規模な県庁移転運動再燃する。そして12月25日県庁を旧入間県熊谷移転する建議県会可決される。しかし、これは内務省に「不可」として却下された。 埼玉県県庁所在地である浦和は、江戸時代には中山道宿場町1つであるが比較小規模であったこともあり、昭和初期までは、元が城下町であった川越熊谷県県庁所在地であった熊谷などの旧入間県内の都市が、埼玉県内では人口の多い都市であり、埼玉県内最初に市制施行されたのは川越であった。しかし、関東大震災にて東京甚大な被害受けたことや、東北本線電車線開通などを契機として、鋳物工業の集積進んだ川口や、東京ベッドタウンとして人口流入受けた浦和大宮など、旧埼玉県南部都市拡大本格化すると、やがてこれらの都市人口川越熊谷上回るようになり、戦後高度経済成長にはその差がさらに拡大した。なお、浦和大宮与野2001年平成13年)に合併し県内唯一の100万都市であるさいたま市となり、川口人口50万人突破した後の2011年平成23年)に鳩ヶ谷合併している。これに対し、旧入間県域には川越秩父にかつての栄華偲ばせる町並み祭事など有形無形文化遺産多く残り埼玉県代表する主要な観光地となっている。 終戦直後1948年昭和23年10月25日県庁職員放火により浦和県庁舎大部分焼失すると、その後3日のうちに大宮熊谷県庁誘致乗り出し激し誘致合戦起こった。特に大宮1950年昭和25年)の「県庁復興対策特別委員会」の決選投票まで浦和争った明治4年太政官達正式に県庁とされた岩槻は、2005年平成17年4月1日さいたま市編入されるまで、一度県庁所在地になることはなかった。 純粋な公選となった戦後埼玉県知事でも、大沢雄一葛飾郡)、栗原浩埼玉郡)、畑和埼玉郡)、土屋義彦埼玉郡)と続き上田清司志木市)を唯一の例外として、東部の旧埼玉県生地居住地とする知事続いた荒川を境に埼玉県東西では文化圏異なり鉄道という公共交通という観点からみても、旧入間県域は私鉄東武東上線西武池袋線ならびに西武新宿線沿線中心であり、JR京浜東北線埼京線沿線の旧埼玉県域とはかなり趣が異なっている。

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