信号場ではないが信号場に近似するもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:25 UTC 版)
「日本の信号場一覧」の記事における「信号場ではないが信号場に近似するもの」の解説
鹿島サッカースタジアム駅:JR東日本鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・鹿島臨港線臨時駅とも取れるが、通常は旅客扱いを行わず、(類型1)のJR鹿島線と鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・鹿島臨港線の境界、(類型2)の単線区間の交換、(類型7)の列車留置に利用され、貨物駅や、旅客列車については信号場として機能している。 宮原操車場:JR西日本東海道本線貨物支線(北方貨物線)操車場そのものは宮原運転所との統合で「宮原総合運転所」に改組され、現在はさらに「網干総合車両所宮原支所」に改組されているが、北方貨物線から宮原支所への分岐点にあたる停車場として「宮原操車場」の名称が残っている(類型1)。そのため操車場を名乗っているが事実上信号場ともいえる。 北方貨物線の西廻り連絡線分岐:JR西日本東海道本線 塚本 - 尼崎間、同貨物支線(北方貨物線) 宮原操車場 - 尼崎間大阪駅方面から塚本駅を経由して直接北方貨物線に入るための回送線の分岐点(類型1)。列車ダイヤや乗務員用の運転時刻表などでは塚本信号場と呼ばれるが、塚本駅構内の扱いであり、法令上の信号場ではない。 防府貨物駅:JR西日本山陽本線 ※過去元々旅客扱いは行われておらず、貨物駅としても1998年の自動車代行駅への格下げで機能しなくなったが、それ以降も閉塞を分割する事実上の信号場として機能していた。しかし2010年までに閉塞境界としての機能も喪失し、2015年時点ではオフレールステーションを残して廃駅となっている。 伊勢中川駅付近の中川短絡線の分岐:近畿日本鉄道大阪線・名古屋線中川短絡線の大阪線・名古屋線の分岐点は、いずれも伊勢中川駅の構内扱いとなっている。大阪線の分岐は宮古分岐、名古屋線の分岐は黒田分岐と呼ばれる。また、ダイヤグラムには前者は「52号ポイント」、後者は「53号ポイント」と記され、伊勢中川駅のホームと同様に秒単位の時刻が記載されている。なお、1972年まで存在した雲出川分岐信号場は名古屋線の雲出川橋梁北側に位置し、中川短絡線の分岐点とは別地点である。 田原本駅付近の異路線間の分岐:近畿日本鉄道橿原線・田原本線同駅の連動装置上では、橿原線からの分岐部分は便宜上「田原本信号場」と言う名称が付けられているが、正式には同駅の構内扱いとなっている。田原本駅2番線(上り線)西大寺方に設置されている信号機は(田原本駅からの)出発信号機ではなく(田原本信号場への)場内信号機である。また、下り線は分岐手前(西大寺方)に第一場内信号機(橿原線/田原本線)があり、田原本線側に進入すると、田原本線との合流手前に第二場内信号機(一号線/二号線)がある。 その他、常設駅ではあるが、ある路線に旅客ホームや貨物扱いがなく、単なる運転取り扱い上の駅となっているものもある。 例 東海道旅客線・東海道貨物線・高島線・品鶴線(横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄・JR直通線)・武蔵野線・南武線の鶴見駅:(類型1)の各線(東京貨物ターミナル駅、高島線経由桜木町駅、品鶴線・武蔵野線・南武線新鶴見信号場方面)の分岐点。 常磐快速線の北柏駅:(類型4)の貨物列車の待避、(類型7)の成田線からの折り返し。開設当初は貨物駅であった。 他。
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