第二場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 05:45 UTC 版)
照明が入ると、人形たちの部屋。また舞台中央には金色の鳥かごが置かれ、中には人形たちのアイドル的存在である白いカナリアがいる。美しく歌うカナリアに、次は自分の国の歌を歌ってほしいと口々に言いよるわがままな人形たち。そんな中カナリアは、昨晩自分が寝てしまった後に来たという新しい人形について知りたがる。ところがその人形は、美しく着飾った傲慢な人形たちとは対照的に、粘土でできた野暮ったい外見で、内気な性格だった。人形たちに呼ばれおずおずと登場する粘土人形のアンナ。緊張のあまり歩いてくる途中で転んでしまい、人形たちに笑われ、揶揄われてしまう。登場してもただ黙っているアンナにカナリアは名前を問うが、アンナは声が出なかった。それを見た人形たちは、彼女が声を出せないということに気がつかず、アンナを嘲る。カナリアが人形たちを諌め、アンナに退場を促すと、アンナは再び転びながらも逃げるように舞台からいなくなる。アンナが退場すると、カナリアは気分を変えようと、「今日は君たちの国の歌を聴かせてほしい」と持ち掛ける。カナリアからの提案に喜ぶ人形たち。それぞれ順に、それぞれの国の曲を歌い、踊る。最後には全員でラインダンスを踊る。 舞台中央に、アンナが一人で座り、なぜ声が出なくなってしまったのかと自身に問いかける。奥様に抱かれてお屋敷に来たときの様子を思い出すアンナ。奥様が去ると人形たちが登場し、目ざとくアンナを見つけると、彼女を責め立てる。そこでアンナは、自分が一言ものを言うたびに笑われ、からかわれたことで声が出なくなったのだと気づく。密かにカナリアに想いを抱いていた彼女は、「素敵なカナリアさんが声をかけてくださったのに、何も言えないなんて」と声もあげられずに泣き出す。そこへ風の娘が現れ、アンナを優しく励ますように歌う。 屋根裏では、ムームが、屋敷に来てから三か月間ずっと仲間外れにされたままでいるアンナのことを考えていた。するとそこに風の娘が登場。なぜそんなに怒っているとかとムームに訊くと、彼はひと月前のことについて語り出す。
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第二場
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人形たちの黄色い悲鳴で明かりが入る。人形たちは兵隊人形を取り囲み、うっとりとその歌声に聞き惚れていた。しかし、少し離れた場所では、瀕死のカナリアを狙い黒猫が近づいていた。人形たちに助けを求めるカナリアだが、兵隊人形に夢中になっている人形たちは相手にしない。そうこうしているうちに、黒猫がカナリアに飛びかかろうとした。
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