信号取扱の誤り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 23:25 UTC 版)
「キンティンスヒル鉄道事故」の記事における「信号取扱の誤り」の解説
普通列車を上り(南行)の本線に転線させた直後、信号の取り扱いに2点の誤りが発生した。まず、6時34分に石炭車の貨物列車が到着して「列車が区間から出た」という信号をカークパトリックの信号扱所に送った後に、本来は送っておくべきであった「再び区間に列車が入った」という信号が送られなかった。この信号を送れば、本線に列車が存在していることをカークパトリック信号扱所に通知して、キンティンスヒルに向かってこれ以上の列車を送り出さなくなるはずであった。2点目に、キンティンスヒルの信号扱い手は、本線に列車を転線させた際には、関連する信号扱いてこの動きを制約する器具を取り付けておくべきであった。これを取り付けておけば、信号機を進行現示にすることができなくなり、カークパトリックから次の列車を送り出すこともできなくなるはずだった。こうした取り扱いの誤りが重なって、南行の兵員輸送列車を、既に普通列車が在線している線路に走らせてしまい、6時49分の衝突につながった。
※この「信号取扱の誤り」の解説は、「キンティンスヒル鉄道事故」の解説の一部です。
「信号取扱の誤り」を含む「キンティンスヒル鉄道事故」の記事については、「キンティンスヒル鉄道事故」の概要を参照ください。
- 信号取扱の誤りのページへのリンク