規定55
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 23:25 UTC 版)
「キンティンスヒル鉄道事故」の記事における「規定55」の解説
これらの2点の信号取扱の誤りに加えて、こうした誤りを防ぐために用意されていた重要な予防措置がこの日は実行されなかった。規定55(英語版)である。この規定によれば、本線上に3分間以上停車した列車は、乗務員を信号扱所に派遣して、信号扱い手に列車の存在を注意し、信号扱いてこの拘束器具が正しく取り扱われているかなど、本線上の列車を防護するすべての措置が適切に実施されていることを確認した上で、運行記録簿に署名することになっていた。 普通列車は3分間以上停車していたので、機関助士のジョージ・ハッチンソンが信号扱所に向かった。しかし信号扱い手のティンズリーは紙片から運行記録簿に記録を書き写す作業に集中していたため、規定に反してハッチンソンは、ティンズリーに列車の位置を確認することも、信号扱いてこの拘束器具の確認をすることもなく、背後を振り返りもしないティンズリーが肩越しに渡したペンを使って運行記録簿に署名してきただけであった。
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