規定によるフリークラス編入者の引退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:54 UTC 版)
「順位戦」の記事における「規定によるフリークラス編入者の引退」の解説
フリークラスに編入した棋士が「編入後10年以内」(「10月1日付」で「三段リーグ次点2回による編入」となった棋士の場合は「編入後10年6ヶ月以内」)、または満60歳の誕生日を迎える年度が終了するまでに上記の「順位戦出場条件」を満たす成績を収められなかった場合、当年度の全対局を完了した時点で引退となる。ただし、他の棋戦での対局が予定されている、もしくは連盟が定める「棋戦ごとの参加条件」(下表)を満たし当該棋戦に参加する場合には、引退が先送りされフリークラス棋士として棋戦に参加できる。 引退年齢に達したフリークラス編入者の棋戦参加条件 当初、フリークラス棋士は引退条件を満たした場合には引退を余儀なくされていたが、フリークラス引退規定の改定により、引退年齢に達したフリークラス編入者であっても、各棋戦ごとに定められた参加条件を満たしている場合には、該当する棋戦のみに参加できる。このフリークラス引退規定の改定は2010年7月9日より適用された。この棋戦参加条件は「フリークラス編入者」に適用され、「宣言によるフリークラス棋士」には適用されない。 フリークラス編入者の棋戦参加条件(2010年7月9日より適用)棋戦名次期の棋戦参加条件備考タイトル戦 竜王戦 4組以上在籍(5組在籍でも2年間は可) 王位戦※、王座戦、棋王戦、棋聖戦、王将戦※ 本戦ベスト4以上 ※印の棋戦のベスト4は、リーグ残留の意。 一般棋戦 朝日杯、NHK杯戦 本戦ベスト4以上 銀河戦 準優勝以上 この制度によって出場を続けることになったのは、2019年度に第33期竜王戦で5組での残留を決め竜王戦のみの出場資格を得た藤倉勇樹が初である。また同年度、桐山清澄も藤倉と同条件で竜王戦のみ出場資格を得た。 藤倉と桐山は揃って翌期の第34期竜王戦でも5組での残留を決め、2期連続で竜王戦(5組)にのみ参加するフリークラス棋士として現役続行することになった。 フリークラスを経ずに即時引退となる場合 上記の規定により、C級2組の棋士が、満60歳の誕生日を迎えた年度以降にC級2組から降級となり、かつ、他の棋戦での参加資格を満たさないことが確定した場合は、原則としてフリークラスを経ずに即時引退となる。
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