棋戦名とは? わかりやすく解説

棋戦名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:27 UTC 版)

竜王戦」の記事における「棋戦名」の解説

竜王戦」という棋戦名は、竜は古来中国皇帝の権威の象徴として神格化されていた最強者のシンボルであること、将棋の駒の「竜王」(「飛車」の成り駒)は将棋最強の駒であることの2点理由として命名された。 田丸昇によると、新棋戦名候補として、他に「棋神戦」「最高峰戦」「巨人戦」「巨星戦」「宝戦」「達人戦」「将棋所」などがあったという。しかし、「棋神戦」は宗教絡み問題が心配、「巨人」は同じく読売新聞傘下プロ野球球団読売ジャイアンツ通称同じく巨人」)と紛らわしいなどそれぞれに問題があった。当時読売新聞社竜王戦創設携わった観戦記者山田史生によると、「竜王戦」という候補に対しても、読売ジャイアンツライバルであったプロ野球中日ドラゴンズ連想するからよくないという意見があったという。また、竜王は最も強い駒ではあるが、最も価値の高い駒は取られたら負けとなる王将であるから王将戦の上竜王戦設けるのは「ヘボ将棋 王より飛車を 可愛がり」という著名な格言川柳)の教え反するとの指摘もある。最終的に候補一つずつ消していき、最後まで残った竜王戦」が棋戦名に決まった山田史生によれば、「竜王戦」と「龍王戦」のどちらを正式な棋戦名とするかでも議論となった一般的な将棋の駒には「龍王」と記されているが、読売新聞社では常用漢字外の「龍」を原則使用しないとしていたためである。元々、竜と龍は異体字であるが、竜は龍の略字であり新字であると同時に古字でもあるという関係にある。そこで、略字扱いされていた竜こそが正統な字であるという根拠によって「竜王戦」を正式な棋戦名とした。これ以降日本将棋連盟は駒の正式な名前は「竜王」であり、実在の駒に「龍王」と記されているのは書体都合であるという立場とっている。

※この「棋戦名」の解説は、「竜王戦」の解説の一部です。
「棋戦名」を含む「竜王戦」の記事については、「竜王戦」の概要を参照ください。

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