規定6(「魂の浄化(教養)」のための「論駁術」(?))
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 04:54 UTC 版)
「ソピステス」の記事における「規定6(「魂の浄化(教養)」のための「論駁術」(?))」の解説
さらに客人は、以下のようにも「ソフィストの技術」の内容を絞り込んでいくが、これは実際には「ソフィストの術」ではなく、ソクラテスがよく用いる「問答法」(弁証術、ディアレクティケー)、あるいはそれを用いて相手の知見を吟味・改善していく(前作『テアイテトス』でも披露された)「産婆術」であることは、読者には明らかであり、作中でも客人自身が、「こうした技術を行使する人々をソフィストと言うことは、「ソフィストに大き過ぎる栄誉を与える」ことになりはしないかと恐れるし、ためらう」と疑問を差し挟んでいる。が、とりあえずはこれも「ソフィストの技術」ということにして、話を進めていく。 「分離の技術」「似たもの同士を引き離す技術」 - 梳(す)く、ほぐす、梭(ひ)する 「良いものと悪いものを引き離す技術」(浄化) - 濾(こ)す、篩(ふる)う、簸(ひ)る「身体の浄化」の技術 - 「医術」(「病気」の浄化)、「体育術」(「醜さ(不格好)」の浄化)、「入浴の世話」、「衣服の洗浄・美装」 「魂の浄化」の技術「懲戒」の技術 - 「臆病・放埒・傲慢・不正」の浄化 「教授」する技術 - 「無知」の浄化「専門技術」を教授する技術 - 「個別技術に対する無知」の浄化 「教育(教養)」の技術 - 「無知の無知」(無学/無教養)の浄化「訓戒」の技術 - 感情(怒り/穏やか)による諭し 「論駁」の技術 - 言論(矛盾指摘)による諭し
※この「規定6(「魂の浄化(教養)」のための「論駁術」(?))」の解説は、「ソピステス」の解説の一部です。
「規定6(「魂の浄化(教養)」のための「論駁術」(?))」を含む「ソピステス」の記事については、「ソピステス」の概要を参照ください。
- 規定6」のための「論駁術」)のページへのリンク