作曲者自身の言葉による解説とは? わかりやすく解説

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作曲者自身の言葉による解説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 22:49 UTC 版)

亀と鶴」の記事における「作曲者自身の言葉による解説」の解説

亀と鶴』は1988年1月に、ピアニスト高橋アキのために書かれた。彼女は私に1つ作品書いてほしいと頼んできたのだが、とりわけ女性勇気づけるような」ものを求めていた。そのような音楽の例としてモデルになる作品挙げてほしいと頼むと、彼女は、それが問題なのだ、そういうものがないから誰かが書かねばならないのだ、と答えてきた。(実際女性のための、または女性に関する音楽が、最近になって女性男性両方によってたくさん書かれるようになったポーリン・オリヴェロスPauline Oliverosの『ギャザリング・トゥゲザーGathering Togehter』と『ポートレイツPortraits』、クリスティアン・ウォルフChrsitian Wolffの『パンバラBread and Roses』、『Hay Una Mujer Desaparecida』 がいい例である。私自身場合は、数年前に『メアリーの夢Mary's Dream』(メアリー・シェリーMary Shelleyテクスト基づいている)でこの方向の試み行っている。)最初は、フェミニストメッセージ前面出した作品1人女性物語を語る作品書こうとしたが、書いているうちに、これは想像以上難しいことがわかってきた。最初バージョンでは、ピアニストセリフを語るようにしたが、後にこれは削除した次に作ったバージョン純粋な器楽作品だが、依然として1つストーリー語ってたように思える。私は、このバージョンを脳の男の部分と女の部分の間での内なる対話として理解している。 タイトルの『亀と鶴』は、京都有名な石庭由来する。私は、ここを友人一柳慧1987年12月訪れている。2つ大きな丸い石が離れて置かれ、その周り小石作られた海で囲まれていて、それらは亀と鶴あらわしていた。伝統的な日本の神話では、これらの生物長寿シンボルである(鶴は千年、亀は1万年生きるという)。私は、空間と時間結合するという石庭考え方感銘受けた。これは、静的芸術形式例えば、「凍りついた音楽」(frozen music)とはかけ離れたものだ。このような環境の中で長いこと過ごすことで、人は小さな、短い自然のできごとこうした静かな環境中になければ気づく事もないであろうこと、例えば、水の音羽ばたき落葉、に引きつけられるようになる。この体験から、2つ時間使った音楽というアイディア得た一方は、非常に長くて多く小さな予測できない事象満ちているもう一方は、もっと短く(それでも、かなり長いが)、そこでは何も起こらない長い方の時間で起こる「小さなできごと」は、ピアニストが完全にはコントロールできない自然現象という性質のものである例えば、繰り返して弾かれる同じ音である。筋肉疲れたり楽器メカニカル特性結果音の強さ響き揺らぎ予測できないこのような不完全性は、それが起こるとき、誤りとは見なされず内部の状態が解放される見なされる。この結果として一方パートナー長々おしゃべり続け他方パートナーそっけなく答え、いつも相手やりこめるそういった対話になるのだ。

※この「作曲者自身の言葉による解説」の解説は、「亀と鶴」の解説の一部です。
「作曲者自身の言葉による解説」を含む「亀と鶴」の記事については、「亀と鶴」の概要を参照ください。

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