作像部とは? わかりやすく解説

作像部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 15:25 UTC 版)

複写機」の記事における「作像部」の解説

現像剤デベロッパー感光体後述上の潜像可視化するための材料一般にトナーキャリア構成されるトナーみのものは1成分現像剤キャリア混成されたものを2成分現像剤と呼ぶ。用途に応じて湿式液体)と乾式粉体)とがあり、また1成分現像剤には磁性非磁性とがある。 トナー 帯電性を持ったプラスチック粒子炭素等の色粒子付着させた微粒子。マイナスかプラス電気性質を持つ。トナーのみで使用する場合と、キャリア搬送体)と混合して使用する場合とがある。製造法により、粉砕法材料混練粉砕し製造)と重合法(液体中の化学作用により生成)とに分類されるキャリア 磁性体エポキシ樹脂等でコーティングした微粒子トナー混合され使用されるトナー撹拌する事でトナー電荷持たせ静電効果利用して感光体付着させるための触媒及び搬送体。一般に感光体と同じ程度寿命なのでセット交換される事が多い。トナー消費同期し補充回収され現像剤定期交換必要な方式一般化している。 感光体感光ドラム感光フィルム半導体用いており、暗中では絶縁体性質持ち明るい場所では導体性質を持つ為、暗中プラスまたはマイナスに帯電させることで、トナー付着させる電荷持たせる事ができる。光が当たった部位導体となり電荷を失う。 感光体上で行なわれるプロセスを以下に示す。一次帯電露光による残留電荷除去され電荷持たない感光体に対してプラスまたはマイナスの電荷持たせる帯電器の方式としてまず、非接触型放電方式コロトロン型およびスコロトロン型がある。また、最近は接触方式帯電ローラ帯電ブラシ用い製品も多い。 露光 電荷持った感光体表面原稿からの反射光もしくはレーザー光照射する事で静電潜像を作像する。レーザー露光方式ではトナー乗せる部分光を当てる反射光従来形式アナログ機)方式では、トナー乗せたくない部分光を当てる一部機種では逆)。尚、レーザー露光方式の物でもトナー乗せたくない部分光を当てるものもある。デジタル機の露光方式として、レーザ用いるものや、LEDとグラスファイバアレイの集合体などがある。 現像 露光によって電荷失われなかった部分へ、感光体とは逆の電荷持ったトナー乗せる方式と、電荷失われた部分トナー押し込む方式がある。ここで、感光体上にはトナーによる原稿鏡像作られる転写 感光体上のトナーによる鏡像転写紙へ移す。転写紙の裏側からトナーと逆の電荷転写バイアス)をかけ、感光体転写紙吸着させる。 分離 吸着した転写紙引きはがすため、転写と逆の電荷含ませ交流放電をかける「電位分離」と、転写紙曲げて分離する曲率分離」がある。このとき、転写対象物電荷を逃がす分離除電針や分離帯電器用いて感光ドラムからの分離補助する機構がある。 除電 感光体上に残った電荷をできる限り0にするため、感光体表面均一に光を当てたり(前露光)、交流放電をかける。 クリーニング 感光体上のトナー100%転写紙へ移るわけではないので、感光体上のトナー荷電ブラシやゴムブレード等で回収する

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作像部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:37 UTC 版)

レーザープリンター」の記事における「作像部」の解説

現像剤デベロッパー感光体上の潜像可視化するための材料一般にトナーキャリア構成されるトナーみのものは1成分現像剤キャリア混成されたものを2成分現像剤と呼ぶ。用途に応じて湿式液体)と乾式粉体)とがあり、また1成分現像剤には磁性非磁性とがある。 トナー トナー帯電性を持ったプラスチック粒子炭素等の色粒子付着させたマイナスかプラス電気性質を持つ微粒子トナーのみで使用する場合と、キャリア搬送体)と混合して使用する場合とがある。製造法により、粉砕法材料混練粉砕し製造)と重合法(液体中の化学作用により生成)とに分類される。粉(微粒子)ではあるが、それを液中に分散させた液体トナー存在するキャリア 磁性体エポキシ樹脂等でコーティングした微粒子で、トナー混合され使用されるトナー撹拌する事でトナー電荷持たせ静電効果利用して感光体付着させるための触媒及び搬送体。一般に感光体と同じ程度寿命なのでセット交換される事が多い。トナー消費同期し補充回収され現像剤定期交換必要な方式一般化している。 感光体感光ドラム感光フィルム半導体用いており、暗中では絶縁体性質持ち明るい場所では導体性質を持つため、暗中プラスまたはマイナスに帯電させることで、トナー付着させる電荷持たせる事ができる。光が当たった部位導体となり電荷を失う。 感光体上で行なわれるプロセスを以下に示す。一次帯電露光による残留電荷除去がされて電荷持たない感光体に対してプラスまたはマイナスの電荷持たせる帯電器の方式としてまず、非接触型放電方式コロトロン型およびスコロトロン型がある。また、最近は接触方式帯電ローラ帯電ブラシ用い製品も多い。 露光 レーザー光照射する事で静電潜像を作像する。別の露光方式として、LEDとグラスファイバアレイの集合体などがある。 現像 露光によって電荷失われなかった部分へ、感光体とは逆の電荷持ったトナー乗せる方式と、電荷失われた部分トナー押し込む方式がある。ここで、感光体上にはトナーによる原稿鏡像作られる転写 感光体上のトナーによる鏡像転写紙へ移す。転写紙の裏側からトナーと逆の電荷転写バイアス)をかけ、感光体転写紙吸着させる。 分離 吸着した転写紙引きはがすため、転写と逆の電荷含ませ交流放電をかける「電位分離」と、転写紙曲げて分離する曲率分離」がある。このとき、転写対象物電荷を逃がす分離除電針や分離帯電器用いて感光ドラムからの分離補助する機構がある。 除電 感光体上に残った電荷をできる限り0にするため、感光体表面均一に光を当てたり(前露光)、交流放電をかける。 クリーニング 感光体上のトナー100%転写紙へ移るわけではないので、感光体上のトナー荷電ブラシやゴムブレード等で回収する

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