人文主義者としての活動とは? わかりやすく解説

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人文主義者としての活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:59 UTC 版)

フランソワ・ラブレー」の記事における「人文主義者としての活動」の解説

1532年民間伝承中の巨人ガルガンチュワ題材にした、作者不明の短い物語ガルガンチュワ大年代記』が出版され評判となったラブレーはこれの続編形式で、当時未発達であったフランス語用い、やはり中世民間伝説小悪魔的存在知られていたパンタグリュエルガルガンチュワ息子として設定したパンタグリュエル物語』を、アルコフリバス・ナジェ(Alcofrybas Nasier)のペンネーム本名アナグラム)で刊行続いて当時占星術パロディである小冊子1533年用のパンタグリュエル占い』を発行する1534年フランソワ1世重臣ジャン・デュ・ベレーの知遇得て侍医としてローマ同行するなどしていた。またパンタグリュエル父親について上書きする『ガルガンチュワ物語』を執筆する。しかし1534年檄文事件により身の危険感じて一時期姿をくらますが、1535年にはイタリア旅行して還俗して医学の道に進んだことの赦免ローマ教皇パウルス3世願い出て認められ1536年にはパリ郊外サン=モール=デ=フォセのベネディクト会修道院属する。 1537年にはモンペリエ大学医学博士号取得1538年にはフランソワ1世カール5世によるエーグ=モルト会談立ち会うなど、政治世界にも関わり続ける。また作品中激しく批判したソルボンヌ教会圧力による出版禁止避けるために、『ガルガンチュワ』『パンタグリュエル』の表現和らげた改訂版1542年に出すが、両書は翌1543年禁書目録掲載されてしまう。1546年には続編の『第三の書』を本名執筆し国王の「特認」という出版独占お墨付き得て出版するが、禁書目録増補版に入れられるこのためロレーヌ地方メス逃れて、市の医師として勤務するが、ジャン・デュ・ベレーに懇願して政界に復帰1548年ローマ駐在全権大使として出発したデュ・ベレーに同行し、その途中立ち寄ったと見られるリヨン出版社から『第四の書』の未完成原稿(「不完全版」)が出版されてしまう。その後オデ・ド・シャチヨン枢機卿知遇得て1550年にその尽力により、今度自著出版10年許可するという国王アンリ2世の「特認」を得る。そして1552年改めて『第四の書』完全版パリ出版。この「特認」は当時フランス国教会ローマ教皇庁対立において、ラブレーフランス王権側であると認められためともされ、『第四の書』の「前口上」でもアンリ2世褒め讃え、作品中ローマ教会批判激烈なものとなっている。1551年にはムードンサン=マルタン司祭職与えられたが、他者貸与して職には就かなかった。1553年死去パリサン=ポール教会埋葬されとされるが、墓地現存していない。 死後の1564年未発表原稿の『第五の書』が出版されるが、本当にラブレー作品かどうか議論がある。さらに1562年にも『未発表、鐘鳴島、フランソワ・ラブレー先生作』という本が出版されているが偽書とみられている。 デジデリウス・エラスムス宛の書簡で「あなたの学識ある乳房育ったと書くなど、深い敬愛抱いており、作品にも『痴愚神礼讃』など多く引用取り入れている。スコラ哲学修道士への批判当時宗教改革勢力共鳴するが、後にジャン・カルヴァンリベルタン放蕩者libertins)として批判した

※この「人文主義者としての活動」の解説は、「フランソワ・ラブレー」の解説の一部です。
「人文主義者としての活動」を含む「フランソワ・ラブレー」の記事については、「フランソワ・ラブレー」の概要を参照ください。

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