人工衛星による区分とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 人工衛星による区分の意味・解説 

人工衛星による区分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:03 UTC 版)

日本における衛星放送」の記事における「人工衛星による区分」の解説

用いられる人工衛星によって、放送衛星Broadcasting Satellite)を使用するBS放送通信衛星Communications Satellite)を使用するCS放送分けられるBS国際的に放送衛星業務」に優先的に割り当てられている周波数用いるもので、全ての国が一定数の物理チャンネル使用できるように、国際電気通信連合ITU)において衛星軌道位置周波数割当国際プランしてあらかじめ定められている。このため衛星打ち上げにあたって関係諸国との間で軌道位置周波数調整基本的に不要であるが、一方で割当数を増やすことは国際プラン変更が必要となるため容易ではない日本を含む地域では、12GHz帯については11.7 - 12.2GHzが「放送衛星業務」に優先的に割り当てられている周波数であり、国際プランによって、東経110度での右旋円偏波12物理チャンネル1 - 23チャンネルのうちの奇数チャンネル)が日本割り当てられている。 一方CS国際的に放送衛星業務」に優先的に割り当てられている周波数以外の周波数用いるものであり、基本的に先着順衛星軌道位置周波数割当受けられるこのため衛星打ち上げにあたって関係諸国との軌道位置および周波数調整が必要で、調整結果によっては使用できる周波数出力制限を受けることもあるが、割当増やすことはBS比べれば容易である。日本を含む地域では12GHz帯については11.7 - 12.2GHz以外の周波数用いることになるが、日本CS放送では12.2 - 12.75GHzを用いている。 もともとは広範囲一般視聴者向けの放送を行うBS対しCS特定の受信者(主に企業業者業者場合一般にケーブルテレビ集合住宅=マンション・アパートなど)の利用想定していた。 1989年にはCS利用して番組配信を行うことを目的としてスカイポートセンターが設立されたが、郵政省当時)から「放送にあたるおそれがある」の指摘を受け個人向け番組配信については認められなかった。同年放送法改正により委託放送事業者および受託放送事業者規定盛り込まれ1992年スカイポートTVおよびCSバーンによりCSによる「放送」が開始された。 なお1990年代前半からスターTV(現:STAR)など海外衛星利用して日本向け番組配信を行う動きがあったが、これも郵政省無線通信傍受窃用にあたるとしてケーブルテレビ等への配信認められなかった(これについては1994年放送法改正により外国通信衛星利用した不特定多数向けの音声・映像配信サービスを「「放送」に該当する確認されサービス」と定義し確認されチャンネルについては受信再送信解禁された)。 BSは、より広範囲への放送を行う目的設計されているため、衛星搭載されているトランスポンダ電波空中線電力が、当初から高く(100W程度設定されていた。一方CSは、前述様に特定の受信者向けの放送想定しており、トランスポンダ出力BSより低く当初は30W程度設定されていた。またBS円偏波なのに対してCS受信アンテナ簡素になる直線偏波N-SAT-110およびその予備衛星BS同じく円偏波)のため受信側設備BSCSでは異なっていた。 その後放送法改定などの影響もあり、現在の日本においてはBS放送CS放送ともに実質的な違い少ない。提供されているサービス面ではCS放送のほうがチャンネル数多く各分野特化した番組いわゆる専門チャンネル)が多数放送されている。 ケーブルテレビ局がおこなう放送サービスにおいてはBS放送提供している放送番組CS放送提供している放送番組では次のような違いがある。BSCS衛星から送信される放送ケーブルを介して放送とは同時送信サーバ型放送による再送信以外は同時送信となる)であるが、BS放送では「再送信」という解釈になり、放送の内容改変することは一切禁止されている。一方CS放送場合放送法の中での解釈としてはCATV業者による「自主放送」という扱いとなり、CATV業者都合事情などにより一部番組CM差替え送信中止複数チャンネル組み合わせによるパートタイム編成複数チャンネル間で放送番組選択して組みあわせて1つチャンネルとして提供する)などが可能になっている。番組中にCATV業者地震速報テロップなどを挿入することも可能である。

※この「人工衛星による区分」の解説は、「日本における衛星放送」の解説の一部です。
「人工衛星による区分」を含む「日本における衛星放送」の記事については、「日本における衛星放送」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「人工衛星による区分」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「人工衛星による区分」の関連用語

人工衛星による区分のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



人工衛星による区分のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本における衛星放送 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS