人工衛星「ひので」へのレンズ搭載
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/10 21:20 UTC 版)
「三共光学工業」の記事における「人工衛星「ひので」へのレンズ搭載」の解説
2006年9月に日本・アメリカ・イギリスの共同開発により製造・打ち上げがされた太陽観測衛星「ひので」に搭載されたのは、三共光学の秋田県内の工場が製造した、「可視光磁場望遠鏡 (SOT)」の微調整用のレンズであった。これはわずかにぼやけた画像を鮮明にするための石英ガラスのレンズであり、直径は6cm、厚さは1cm、そして表面に30ナノメートルのでこぼこがあるものである。望遠鏡の設計・製作を担当したジェネシア社から受注し、レンズ仕様書にある鞍状の複雑な形状を、研磨機やレーザー測定器、そして指先の感覚を駆使したナノレベルの技術によって製造した。2007年5月には宇宙航空研究開発機構より、高解像度観測の実現、太陽物理学の推進へ貢献したとして感謝状が贈られた。
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