中等教育課程
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「ニュージーランドの教育」の記事における「中等教育課程」の解説
Intermediate School / Middle School(Year7 - 8, 12歳から13歳) Secondary School(Year9 - 13, 14歳から18歳) インターメディエートスクール(Intermediate School)と呼ばれる中等教育学校と、セカンダリースクール(Secondary School)と呼ばれる中等教育学校が存在する。 インターメディエートスクールへ進学する生徒は、2年間の就学期間を終えるとセカンダリースクールへ進学する。プライマリースクールからセカンダリースクールへ進学する児童は、セカンダリースクール内に設置された「ミドルスクール」に在籍する。前者の形態は公立校に多く見られ、後者は私立校に多く見られる。 Year1から13まで同じ学校で就学する形態もあり、このような学校は農村地帯など就学人口の少ない地域に多く見られる。寄宿寮を併設する中等学校も多いため人口の少ない地域の就学生は寄宿寮で生活する生徒も多い。16歳の誕生日を過ぎると義務教育期間は終了しその後は任意進学に切り替わる。 Year11から学年末に『National Certificate of Educational Achievement(NCEA)』と呼ばれる全国統一試験を受験し、この成績が在学年の成績評価となる。この試験は全国統一の評価基準により学力評価として認定される。Level1以降、各学年の学期末には「Leve2」「Leve3」の統一試験を受験する。Leve3評価を中等学校での最終評価とし、この評価が国際評価として認定され、高等教育機関への進学、就業目的の評価基準として最終認定され、800を超える公的資格への学力証明として利用できる。 1年4学期制。就学は1月下旬から始まり11月下旬から12月上旬に修了する。入学式は存在せず、卒業式と同等の意味をもつ各種成績優秀者(学力、スポーツ、文芸、社会奉仕など)を表彰する式典が挙行される。 障害や特別な支援を必要とする者は21歳まで在籍することができる。 農業国としての地理的な条件から、1922年にニュージーランド教育省に設立された「ニュージーランド通信教育学校(The Correspondence School of New Zealand)」にて遠隔教育、通信教育制度が充実し、世界屈指の通信教育国である。通信教育学校は主に就学人口の少ない地域での就学、教員不足などの理由により全ての科目を準備できない教育機関への授業配信を行っている。通信教育制度は乳幼児教育から中等教育課程まで準備され、20000人を超える学生が国内外に在籍するニュージーランド最大の教育機関である。通信教育ではテープやビデオによる授業解説、印刷教材の配本、インターネットを利用した教材、講師派遣など、国内の在学生および海外で生活するニュージーランド人へ授業配信を行っている。 中等教育機関は公立校、インテグレーテッド・スクール、私立校の3つの学校体形に分類される。全学校数のおよそ86%は公立校として運営され、インテグレーテッド・スクールは全体の10%程度、私立校は4%程度である。 公立校 インテグレーテッド・スクール 私立校 私立校では宗教教育を教育課程の中心理念として掲げ学校教育の中で宗教教育を重視する。主な宗教理念を取り入れる宗教母体としてカトリック教会、プレスビテリアン、アングリカン、メソジストなどがあり、各宗教母体の信仰に基づく宗教教育が徹底して行われる。 私立校は大学予科校(進学校)として建学された歴史を持つため、高等教育機関への進学率が非常に高い。学費は私的負担制で非常に高い。入学希望者は各校独自の入学基準により厳選選抜される。教育水準、学費水準、学校施設水準、校則、知名度、進学率など全ての基準が高い学校である。 私立校の運営は評議会制度を採用しており、評議会長が学校長を指名し評議会の承認を経て決定する。教員選考も独自基準を採用し、評議会が承認した教師のみ厳選採用される。 私立校は紳士・淑女を養成する教育機関でもあるため、生徒の言葉遣い、服装、、態度、礼儀などマナー指導も徹底して行われる。
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