中嶋監督時代
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「オリックス・バファローズ」の記事における「中嶋監督時代」の解説
※2020年の監督代行時代も含める。 2020年 8月21日の就任初戦の対埼玉西武ライオンズ戦、先発の山﨑福也が好投し2安打1失点。打線はアダム・ジョーンズがホームランなど3打点を記録し、初陣勝利となった。また、9月9日にT-岡田が代打で5球団目となる球団8500号となるホームランを放ったが、低迷したチームを立て直すことができず、借金が増えていき、9月14日の試合に敗れ、シーズンワーストの借金23にまで達し、10月29日の対北海道日本ハムファイターズ(札幌ドーム)に敗れ、球団合併後初の6年連続Bクラスと2年連続最下位が確定した。最下位決定後は高卒ルーキーの紅林弘太郎をプロ初出場から5試合連続でスタメン起用するなど、翌年に向けて若手を起用した。オフに白崎浩之が自由契約となった(大分B-リングスに移籍)。 2021年 2月6日にシアトル・マリナーズに在籍していた平野佳寿が4年ぶりに復帰。開幕戦を10連敗とし、パ・リーグ記録を更新。4月・5月は勝率5割を切り、低空飛行が続いた。しかし、交流戦に入ると一気に躍進し、交流戦12勝5敗1分(勝率.706)で11年ぶりに交流戦優勝を決めた。その勢いのまま6月20日に2014年7月25日以来7年ぶりとなる単独首位に立ち、23日に球団37年ぶりとなる11連勝を遂げた。10月12日の千葉ロッテマリーンズ戦で引き分けたことにより、オリックスの7年ぶりのCS進出が決定した。シーズン終盤はロッテと首位争いを広げ、一時はロッテにマジックが点灯するも、10月25日のシーズン最終戦で楽天に勝利し、ロッテがソフトバンク戦に敗れたことで、首位に浮上。10月27日にロッテが楽天に負けたことで、既にオリックスの全試合が終了していたが、オリックス・ブルーウェーブとしてリーグ優勝を決めた1996年以来25年ぶり13度目、近鉄球団と合併してからは初のリーグ優勝を果たした。なお、パ・リーグが最下位からリーグ優勝した前例は2001年の大阪近鉄バファローズ以来20年ぶりで、パ・リーグで2度目、セ・リーグを含め、7度目の事例であり、2年連続最下位からの優勝も2001年の近鉄以来となった。また、優勝前日の10月26日にセ・リーグで昨年最下位だった東京ヤクルトスワローズが優勝したことで、プロ野球史上初となる両リーグ共に最下位からリーグ優勝を決めた。自チームの全日程終後に他球団の結果待ちにより優勝が決定した事例は1988年に近鉄が自力優勝消滅したことにより、パ・リーグを優勝した西武ライオンズのケース(10.19)以来33年ぶりのことであった。また、この年から投手兼投手コーチとして阪神から移籍してきた能見篤史は2005年の阪神時代以来16年ぶりにリーグ優勝し、貢献した1人として胴上げ選手になった。投手陣は山本がリーグ最多勝の18勝、高卒2年目の宮城が13勝、田嶋と山﨑福がキャリアハイの8勝を挙げ、野手陣は吉田正が.339で2年連続首位打者と.429で初の最高出塁率、杉本裕太郎が32本塁打で初の本塁打王を獲得した。また、球団として個人タイトル投打主要7部門を占めるのは1995年以来の快挙である。11月10日から始まったCSファイナルステージではファーストステージを勝ち上がってきたロッテと対戦。対戦成績をリーグ優勝のアドバンテージ1勝分を含む3勝1分けとし、25年ぶり13回目、近鉄との合併後では初となる日本シリーズ進出を決めた。MVPには第2戦で決勝2ランを放った杉本が選出された。11月20日から始まった日本シリーズではセ・リーグ王者のヤクルトと対戦。第1戦は1-3で迎えた9回裏、吉田正尚が二塁打を放ちサヨナラ勝利で1勝目を挙げたものの、第2戦から第4戦を落として3連敗でヤクルトに日本一への王手をかけられる。負ければ終わりの第5戦は同点で迎えた9回表、代打のジョーンズが放ったソロホームランが決勝点となり、2勝目。第6戦は延長12回までもつれ込んだものの、12回の表にヤクルトに決勝点を取られて1-2で敗戦。25年ぶりの日本一を逃した。日本シリーズの優秀選手賞に杉本裕太郎、敢闘選手賞に山本由伸が選出された。12月2日に発表されたゴールデングラブ賞に山本由伸と宗佑磨が選出され、共に初受賞となった。球団からゴールデン・グラブ賞の受賞者が出るのは5年ぶり。オリックスの投手の受賞は2014年の金子千尋以来7年ぶり、オリックスの三塁手の受賞は1996年の馬場敏史以来25年ぶりとなった。オフに新外国人としてブレイビック・バレラ、ジェイコブ・ワゲスパック、ジェシー・ビドルを獲得。 2022年 3月25日の埼玉西武ライオンズ戦に6対0で勝利し、2012年以降続いていた開幕戦の連敗を10で止めたが、そこから昨シーズンにはなかった5連敗を喫することになった。
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