三条市歴史民俗産業資料館(旧武徳殿)
名称: | 三条市歴史民俗産業資料館(旧武徳殿) |
ふりがな: | さんじょうしれきしみんぞくさんぎょうしりょうかん(きゅうぶとくでん) |
登録番号: | 15-0311 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、瓦葺、建築面積674㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和10年/昭和24年増築 |
代表都道府県: | 新潟県 |
所在地: | 新潟県三条市本町3-990-1 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 設計は東京の木田組、施工は三条市内の高野熊次郎。 |
施工者: | 高野熊次郎 |
解説文: | 三条市の市街地に、東面して建つ。木造平屋建で、旧武道場を中心に西北に旧弓道場、東南に旧貴賓室を付ける。旧武道場は千鳥破風付の入母屋造桟瓦葺で、周囲に下屋庇をまわし、正面に唐破風造の玄関、北面に裏玄関を付設する。装飾を抑え、厳粛な雰囲気をもつ。 |
建築物: | クリエイティブ・スペース赤れんが リデル、ライト両女史記念館 一木歯科医院 三条市歴史民俗産業資料館 三谷町北区山車蔵 上野家住宅旧診療所 下横瀬公民館 |
三条市歴史民俗産業資料館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 03:40 UTC 版)
![]() Sanjō Heritage Museum | |
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施設情報 | |
正式名称 | 三条市歴史民俗産業資料館 |
専門分野 | 三条市の郷土資料 |
事業主体 | 三条市 |
管理運営 | 指定管理者:ツクール・ド・さんじょう(ヴィアックスとNPO法人えんがわによる事業体)[1] |
延床面積 | 673.95m2 |
開館 | 1989年 |
所在地 |
〒955-0071 新潟県三条市本町3丁目1番4号 |
位置 | 北緯37度37分54.9秒 東経138度57分24.2秒 / 北緯37.631917度 東経138.956722度座標: 北緯37度37分54.9秒 東経138度57分24.2秒 / 北緯37.631917度 東経138.956722度 |
外部リンク | 三条市歴史民俗産業資料館 |
プロジェクト:GLAM |
三条市歴史民俗産業資料館(さんじょうしれきしみんぞくさんぎょうしりょうかん)は、新潟県三条市に所在する博物館。
概要
1935年(昭和10年)に竣工した「武徳殿」の建物を、1989年に市民の郷土に対する認識を深め、教育、学術及び文化の向上を図るため、三条市歴史民俗産業資料館として開館した。
三条市の郷土歴史、民俗、産業、自然等に関する資料の収集、保管及び展示、調査研究、受託・借用を主たる事業としている。

2024年7月には旧三条市立図書館の3階建の建物のうち1階部分を改修して別館「ほまれあ」がオープン[2]。名誉市民6人(後述)の作品や資料展示を行う「名誉市民ギャラリー」と、市民向けの「市民芸術ギャラリー」が設けられた[3]。
これに先立って、2023年9月には本館の展示内容が大きくリニューアルされた[4]。
展示
常設展示
本館は、川を輸送路とした商業やものづくりなど「三条らしさ」がどのように醸成されたかをテーマとする[5]。旧石器・縄文から明治・大正・昭和まで時代ごとの展示のほか、燕三条地域の文化・産業の展示、武徳殿に関する展示、三条の偉人である栗林得太郎・栗林五朔の展示がある[5]。
別館「ほまれあ」は、名誉市民6人(諸橋轍次、小林ハル、鶴巻三郎、岩田正巳、ジャイアント馬場、渡辺義雄)の作品や資料展示を行う「名誉市民ギャラリー」と、市民向けの「市民芸術ギャラリー」からなる[3]。
過去の常設展示
2004年時点での展示内容は以下の通りである[6]。
- 縄文コーナー:吉野家遺跡、上野原遺跡の出土品を展示
- 日食コーナー:三条は日本で初めて科学的な日食観測が行われた全国5か所(三条、白河、黒磯、東京、銚子)のうちのひとつであり、それにまつわる展示
- 三条出身の名工 刀匠 栗原信秀コーナー
- 名誉市民 岩田正巳画伯記念室
- 名誉市民 写真家渡邉義雄先生 作品展示コーナー
- 三条と近代文学のコーナー:夏目漱石『野分』、吉川英治『宮本武蔵』
- 保内三王山古墳群展示コーナー:出土品を展示
- 産業展示コーナー:金物産業の展示。握鋏や墨壺の体験コーナーあり。
特別展示
江戸時代の三条画人、三条にゆかりの深い芸術家、三条の歴史などが展示される
講座
武徳殿
1934年の三条市市制施行を契機に、当時の陸軍大将鈴木荘六(三条出身)を顧問、今井雄七(丸井商店社長)を発起人に、「武徳殿」建設計画が具現化した[7]。今井の寄附(3万5千円)をはじめ寄附金4万5千円を集め、1935年2月20日に起工、7月19日に竣工した[7]。設計は東京の木田組、施工は高野熊次郎(棟梁、下田村出身)。 竣工当初は、唐破風の玄関より入り、正面に武甕槌命を主神とする鹿島神宮を祭り、剣道場、柔道場、弓道場、貴賓室を配していた[7]。
戦後、一時的にGHQに接収されたが、1947年からは公会堂、1949年からは三条市公民館、1981年からは三条市立青少年育成センターとして使用された[7]。1983年には三条市立図書館の新館建設工事により一部を図書館として使用したこともあった[7]。
1989年に青少年育成センターが移転し、本館は三条市歴史民俗産業資料館として使用されることになった[7]。
登録有形文化財
本館の建造物は2009年8月7日付けで国の登録有形文化財に登録された(官報告示は同年8月25日、登録番号:15-0311)。登録の名称は「三条市歴史民俗産業資料館(旧武徳殿)」、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。
建物は重厚で厳粛な雰囲気をもつ、武徳鍛錬の場の形式を残す施設で、武徳殿建築の好例であると評されている。入母屋造桟瓦葺、千鳥破風付きで、周囲に下屋庇をまわし、正面に唐破風造の玄関があり、武徳殿の典型的な形態を伝えている。
利用情報
交通アクセス
脚注
- ^ "ほまれあ(三条市歴史民俗産業資料館別館)がオープン" (Press release). ヴィアックス. 2 August 2024. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “三条市歴史民俗産業資料館別館「ほまれあ」が開館”. ケンオー・ドットコム. (2024年7月21日)
- ^ a b 「[特集]歴史民俗産業資料館 別館「ほまれあ」が7月20日(土曜日)にオープンします」(PDF)『広報さんじょう』第408号、三条市、2024年7月1日、1-6頁。
- ^ “三条市歴史民俗産業資料館がリニューアルオープン 修繕と常設展の展示替え”. ケンオー・ドットコム. (2023年9月22日)
- ^ a b “歴史民俗産業資料館”. 三条市. 2024年9月21日閲覧。
- ^ 歴史民俗産業資料館 館内探検 - 三条市(2004年12月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ a b c d e f 三条市歴史民俗産業資料館(旧武徳殿)建造物調査報告書 (PDF) (Report). 三条市.
外部リンク
- 歴史民俗産業資料館 - 三条市
- 三条市歴史民俗産業資料館|ほまれあ
- 三条市歴史民俗産業資料館 (@sanjo_museum) - X(旧Twitter)
- 三条市歴史民俗産業資料館(旧武徳殿) - 国指定文化財等データベース(文化庁)
固有名詞の分類
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