一般人・表社会の人物など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 05:51 UTC 版)
「小鉄の大冒険」の記事における「一般人・表社会の人物など」の解説
東西裏社会組織には属していない人物、直接の所属関係はない人物など。 鈴木凛(小鉄) 月山作の内反りの妖刀の使い手。5歳のころに奥京都に預けられ、師匠のあざみから京八流武術を仕込まれたが、14歳のころに京都を逃げ出し、かつて兄の鉄人(てつひと)の働いていた東京の探偵事務所の所長、久遠美保のもとに身を寄せる。鉄人の妹であることから、小鉄という愛称をつけられた。美保に情に訴えて半ば強引に東京に居候させてもらったり、御門に泣き落としをしかけるなど、計算高い一面もあるが、基本的には喜怒哀楽のはっきりとした、年相応の少女らしい人物である。長く京都にいたため、ふだんは京都弁で話すが、九州出身なので九州弁も話せる。 なお、物語の休載数か月前より、おそらく(兄であり前作の主人公である)鉄人と思われるキャラクターが登場し、月山の無い凛と戦って圧倒、竜也の黒龍さえも退け、復活したマニトウでやっと退けると言う(本当に鉄人なら)「前作主人公の面目躍如」と言った活躍を見せる。 久遠美保 東京で探偵事務所の所長を務める私立探偵。小鉄の保護者的存在。風祭蘭白に師事し、武術もできる。師には及ばないもののそれなりに強いようで、蘭白の孫ユミに、たいていの男なら返り討ちにできると評されている。一方で、肝心の探偵事務所の経営は火の車のようで、税理士には理論上は倒産していると指摘された。 向井賢一 美保の事務所に勤める探偵。あざみに斬殺されて魂だけの存在になってしまうが、御門竜也に新しい軀を造ってもらい、復活を果たした。それ以後は幽体離脱も可能になり、大抵の相手に気付かれずに尾行や張り込みが可能という探偵としては一流の能力者となった。通常傀儡は水晶や鏡を核とするが、向井の軀の場合は、生霊が核となっている。それだけだと力不足なので、他の雑多な霊も凝縮されている。単なる生人形とは異なり、普通の人間と同じように老化して寿命が来ると死んでいくようになっているため、そのプログラミングには神坂諒之も感嘆した。ただし、これができたのは向井の魂が壷に封じられてあったためで、竜也といえども完全に死んでしまった者の魂を呼び戻し、生き返らせることはできない。 風祭蘭白 美保の武術の師匠。ユミという孫がいる。あざみとは旧知の仲だが、親しくつきあっているわけではない。あざみの方は蘭白を「蘭ちゃん」と呼ぶが、蘭白の方はあざみをひどく恐れており、名前を聞いただけで逃げ出してしまうほど。 大文字あざみ 小鉄に京八流を教えた師匠。100歳を超える高齢であるにもかかわらず、人の肝から作った薬や房中術などを併用し、若い姿を保っている。小鉄が奥京都から逃げ出した後一度東京を訪れており、そのときに小鉄に月山を授けた。鬼あざみ、修羅とまで言われ恐れられるほどの人物で、必要であれば人殺しも厭わない。竜也に操られていた蘭白やユミたちにも切りかかり、向井に至っては殺害してしまった。美保には戦国や幕末に生まれていれば間違いなくヒーローになれた、悲しいくらい生まれてくる時代を誤ったなどと評されている。小鉄に月山を授けた後、小鉄の東京滞在を許した。 神坂アキラ 諒之の娘。実は諒之の肉体が滅びたときには、彼の霊が自分の血を受け継ぐ彼女に憑依して転生するようになっていた。しかし、この仕掛けが仇となり、同じ血を持つ弟伸二(影鰐)が竜也に敗れて死んだ際に彼の霊が彼女に憑依してしまい、アキラの肉体は影鰐のものとなったうえに諒之と同じ能力を得てしまった。また、そのアキラの肉体を持つ影鰐も後述の通り玄妙を殺したため、取りつかれてしまう。しかし、最後には小鉄がアキラを殺すことなく取りついた玄妙を斬ることに成功し、もとのアキラに戻ることができた。 雲水姿の中年 氏名は不明。盲目。藤原一族の末裔。月山を求めて全国を巡り、小鉄が持っているのを発見して一度は奪うが、同じく月山を探して叩き折りに来た西側の人物と交戦し、深手を負う。死の間際、月山とともに対になっていた脇差も小鉄に託した。 草下部 眞之の知り合いの、信頼の置ける医師。影鰐に操られた小鉄に切断された右腕をつなげる治療を行った。 山のマニトゥ 竜也が昔フロリダに研修で行ったとき、現地のインディアンからもらった石に封じられていた精霊(というよりはむしろ神)。西園寺が呼び出して契約を試みるが、とても彼の手に負えるものではなかった。しかし、小鉄には力を貸すことにした(式神や精霊などは、通常は自分より弱い者に従うことはない。しかし、精霊たちの方がそういった強弱関係なしに相手を気に入り、勝手に力を貸してくれることもまれにあるという)。
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