ローバー・25 (1999–2005)Jewel
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「ローバー・200」の記事における「ローバー・25 (1999–2005)Jewel」の解説
「en:MG ZR」も参照 ローバー・25(社内コードネームJewel )と改称されたフェイスリフト版は1999年秋に2000年モデルとして発売された。このモデルは大型の75と似た顔周りを与えられた。シャーシはスポーティな操縦性を持つように改良され(サスペンションとステアリングは200viの設定から)、顔周りは旗艦モデルである75で初めて導入されたローバー車共通の特徴を持つようにデザインし直された。数多くの安全面での改良や内装の変更が行われたが、25は200シリーズの焼き直しモデルとしか受け取られなかった。1.4 L、1.6 L、1.8 Lのガソリンエンジンと2.0 Lのディーゼルエンジンは全て前モデルから引き継いだもの。CVTトランスミッションもR3 200からの継続使用部品であり、「ステップトロニック」('Steptronic' 後にBMWに吸収合併以後は「ステップスピード」:'Stepspeed'と改称)セミオートマチックトランスミッションは2000年遅くから提供された。R65型MTも継続使用部品であったが、後の2003年半ばにフォード製の'IB5'型に取って代わられた。 ローバー・25には、前モデルのローバー・211i(バッジでは単に「Rover 200」)の1.1 L シングルカム 8バルブのKシリーズエンジンに代わり2000年秋から1.1 L 16バルブのKシリーズが導入された。この発展型エンジンは出力が60 PS (44 kW; 59 bhp) から 75 PS (55 kW; 74 bhp)へ向上していた。 ローバー・25が発売された1年も経ない内にBMWはローバー・グループを£10という象徴的価格でフェニックス・コンソーシアム(Phoenix consortium)へ売却した。2001年夏に新生「MGローバー・グループ」はローバー・25のスポーティ版MG・ZR(MG ZR)を導入した。このモデルはスポーティなサスペンションと共に「ホットハッチ」の外観を持つように内装と外装のデザインに変更が加えられた。このシリーズで最も大きなエンジンは1.8 VVC 160 PS (118 kW; 158 bhp)であり、最高速度は210 km/h (130 mph)に達した。この車は幾度もイギリス車の中でベストセラーのホットハッチ車となった。 2003年にローバーは「ストリートワイズ」(Streetwise)と呼ばれる最低地上高を上げ、大型のバンパーを与えたモデルを生み出した。この車はローバーにより「アーバン・オンローダー」(urban on-roader)という位置づけで販売され、25のライトバン版である「ローバー・コマース」(Rover Commerce)も導入された。 2004年になりローバー・25/MG・ZRが特に内装デザイン面で古めかしくなってくるとMGローバーはこの車に新鮮味を与えるために外装デザインにも手を加えた。重点的な変更は内装の変更であったが、全く新しい顔周りへの変更も含まれていた。これらの2モデルは、会社自体が財産管理下に置かれた2005年4月に生産が一時中断された。2005年3月には25は「このコンパクトハッチ車は5年落ちの個体でも購入を勧めることのできる機能性と価値を持つと判断されるものである。」として権威ある「オートエクスプレス・ユーズドカー賞」(Auto Express Used Car Honours)を受賞した。 2005年初めに中国の上海汽車がMGローバー・グループの新しい所有者であり車の生産治具を所有する南京汽車を通じてローバー・25の設計に関する仕様を購入した。2008年にMG 3SWと改名されたストリートワイズが中国で発売された。 ローバー・25は2000年4月に事実上イギリスでのベストセラー車になった。
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