ローバー・200 BRM
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「ローバー・200」の記事における「ローバー・200 BRM」の解説
1997年のフランクフルト・モーターショーで発表されたローバー・200 BRMは報道陣や観客からの好評を受けて1年間の開発期間を経た1998年10月にブリティッシュ・モーターショーでローバー・200 BRM LEとして公式に発表された。このモデルはシリーズ頂点のViを基にしていたが、1960年代のBRM風のデザイン上特徴を有していた。搭載エンジンは通常の出力145 PS (107 kW)の1.8 L VVC Kシリーズであった。 内装では赤いキルト風皮革の座席とドア内装パネル、赤色のカーマット、シートベルト、ハンドルを備えていた。軽金属製の空調レバーとアルミニウム製の加飾がこれを映えさせていた。外装ではブルックランズ・グリーン(Brooklands Green)の塗装、各所に配された銀色の加飾、大径16"のアルミホイール、前バンパーのオレンジ色に枠どられた開口部上の目の細かい網目の特製グリルは1960年代のF1における全てのBRM車の鼻先を飾るトレードマークであった。 技術的な変更はViよりも最低地上高が20 mm (0.8 in)低められてダンピングと操縦性が向上し、ローバー・220 ターボから更に進化したトルセン(TorSen)・デフ付クロスレシオトランスミッションを備え、トルクステアは低減され直進安定性が向上していた。 オプションのカーエアコン、助手席エアバッグ、CDプレーヤーを除いた価格は£1万8,000であった。イギリス国内向けに僅か795台のみが、海外市場向けに別に350台が生産された。この法外な価格は当初£1万6,000へ下落し、ローバー・25が発売された時点でショールームに売れ残っていた分を一掃するために£1万4,000へ引き下げられた。
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