リトルビッグホーンでの戦死とは? わかりやすく解説

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リトルビッグホーンでの戦死

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 16:12 UTC 版)

ジョージ・アームストロング・カスター」の記事における「リトルビッグホーンでの戦死」の解説

1876年6月25日カスターは自ら700名の部隊率いてリトルビッグホーン川(インディアン側の呼び名はグリージー・グラス川)をさかのぼって、対白人政策宗教行事サン・ダンス」のために集結していた、ダコタ族ラコタ族スー族シャイアン族アラパホ族インディアン同盟部族からなる総勢1500名のティピー野営会議場存在するとの報告を、インディアン斥候から受けたカスター騎兵隊三個分隊分けて攻撃する事を計画マーカス・リノ隊、フレデリック・ベンティーン隊、そしてカスター本隊分割した。ベンティーン隊は敵の退却阻止する為に南と西に向かいリノ隊が集会所南側から攻撃仕掛ける間にカスター隊が迂回して挟撃するという作戦だった。 一斉攻撃をはやるカスター対し副官マーカス・リノは「慎重にいきましょう」と助言しジョン・ギボン大佐は「カスター君、あんまり欲張るもんじゃないよ、インディアンはなにしろたくさんいるからね」と忠告したカスターが最も信頼していたインディアン斥候ブラッディ・ナイフ(アリカラ族(英語版))も、「敵方としてスー族の数があまりにも多すぎる」と何度も何度も忠告していた。しかし勝ち焦ったカスターはこれらの意見無視し、隊を3つ分散させての迂回攻撃開始したリトルビッグホーンの戦いが始まると各部隊予定通り進軍開始したが、リノ隊は直ぐにシャイアン戦士たち取り囲まれ身動き取れなくなった。更にダコタ騎兵突撃無防備な左側面を強襲されて完全に敗走追い込まれた。リノ隊の兵士命からがら近く森林地帯逃げ込んだが、そこも直ぐにインディアン追撃受けて更に逃げ延びなければならなくなった伝統的な騎兵挟撃槌と金床」の金床崩れ当初作戦瓦解した事が明らかだった。しかしカスター単独攻撃継続するという勇気通り越して無謀に近い攻撃遂行本陣大軍取り囲まれた。乱戦の中で指揮を執っていたカスター銃弾貫かれ戦死、他の隊員軒並み殺害され本隊全滅したカスターは死の間際に「歳!野郎ども奴ら片づけ本隊戻ろうぜ!」と叫んだと言われている。両軍戦力について、インディアンの数については諸説あるが1800人を超えたという点では一致しており、対すカスター隊は208名だった。カスター殺した戦士が誰なのかはインディアンの間でも論争があり、複数戦士名乗りを上げている。 インディアン達は、すでに斥候報告によって、カスター隊の接近把握していた。しかし、彼らの数に比べカスターたちの数があまりに貧弱なので、他に隠れている部隊があるのではないか考えカスターとは正反対に慎重な行動取ったカスター対し、彼らインディアン積もりつもった怒り爆発させた。特にシャイアン族は、ウォシタ川の戦いをよく覚えていたのであるカスター長髪は、とてもよく目立ち標的となったまた、クレイジー・ホースも、彼の顔をよく見知っていた。対してカスター彼の顔を知らなかった戦いから2日後テリー准将援軍到着して無残に散乱した騎兵隊遺体回収指揮官カスター遺体には胸と頭に銃創があった。陸軍戦場記念墓地建設してカスター埋葬1877年10月10日母校である陸軍士官学校陸軍主催正式に軍葬が執り行われた。 カスターには、軍規を平気で破るなど向こう見ずなところがあり、その傲慢な性格災いして全滅憂き目見た彼の書き残したメモには、「(弾薬の)包み持ってきてくれ」とあった。カスターリトルビッグホーンの戦いでは、輸送馬車2万4000発の弾薬置いたまま、兵士達には124発ずつしか弾薬装備させていなかった。 カスター隊の全滅白人社会衝撃与え、「ボズマン・タイムズ」紙は7月3日第一報伝えている。7月4日までにはニューヨークにこの事件電報届き7月6日には「ビスマルク・トリビューン」紙が「カスター虐殺”の第一報」の見出しでこれを伝えている。

※この「リトルビッグホーンでの戦死」の解説は、「ジョージ・アームストロング・カスター」の解説の一部です。
「リトルビッグホーンでの戦死」を含む「ジョージ・アームストロング・カスター」の記事については、「ジョージ・アームストロング・カスター」の概要を参照ください。

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