ポートフォリオの多様化(2016年〜現在)
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「レメディー・エンターテインメント」の記事における「ポートフォリオの多様化(2016年〜現在)」の解説
Remedyでは、2015年から2016年にかけていくつかの経営陣の交代が行われた。最高経営責任者(CEO)のMatias Myllyrinneは、Remedyを辞めてウォーゲーミングに転職した後、Markus Mäkiが暫定的にCEOを務め、その後、RedLynxの前CEOのTero VirtalaがMyllyrinneとMäkiの後任に就いた。Virtalaの就任は、Remedyがマルチプロジェクトスタジオに移行し、各ゲームの開発サイクルが短くなるように支援するために行われた 。2017年、Remedyはプロジェクトを並行して開発する資金を調達するための株式公開(IPO)を行い 、NASDAQファーストノース・フィンランド取引所に上場する公開会社になった。同社は、SmilegateのF2Pのファーストパーソン・シューティングゲーム『CrossFire 2』(後に『CrossfireX』に改名)のシングルプレイヤーの構成要素に取り組んでいることを発表した。その前身である『CrossFire』は、2016年に最高の売上を記録したコンピュータゲームの1つであった。Remedyは、『CrossFire HD』と呼ばれる初代CrossFireの新バージョンにも取り組んでいる。発表後、Remedyはコードネーム「P7」の次のプロジェクトをいじり始めた。505 Gamesは、ゲームの開発を支援するために775万ユーロの資金に加えて、マーケティングとパブリッシングのサポートを提供した。『Control』と題されたそのゲームは、2019年8月27日にMicrosoft Windows、PlayStation 4、Xbox One向けに発売され、Remedyがソニープラットフォーム向けに開発したゲームとしては『Max Payne 2』以来となった。また、CrossFire 2およびControlと並行して無名の3番目のプロジェクトも開発中である。「Vanguard」として知られるマルチプレイヤーおよびライブ作品の開発に特化した15人の小さなチームが2018年に設立された 2018年9月、Alan Wakeを原作としたテレビ番組が発表され、レイクがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加した。Remedyは2019年7月にMicrosoftからAlan Wakeのパブリッシング権を完全取得しており、その中にはシリーズの業績から一時金250万ユーロのロイヤリティの支払いも含まれている。 2020年3月、RemedyとEpicGamesは今後数年以内に発売を予定している同じフランチャイズ内の2つのゲームのパブリッシング契約を結んだと発表した。 1つは、すでにプリプロダクションに入っている大規模なAAAスタイルのゲームであり、もう1つはまだ着手されていない小規模なプロジェクトであった。契約の条件では、Remedyは開発プロセスと知的財産の完全なクリエイティブコントロールを保持し、Epicは開発費を全額負担する。リリース後、Epicがその資金を回収した後は、EpicとRemedyが利益を50/50で分け合うことになる。この大規模なゲームは、Alan WakeとControlの間にあるRemedyの「共有されたユニバース」の一部であり、レイクは10年前から開発を考えていたと述べている。小規模のタイトルは『Alan Wake Remastered』であり、大規模なタイトルは2021年8月に本格的に開発を開始した。 2021年5月、Remedyはテンセント・ホールディングスがAccend CapitalからRemedyの株式50万株(同社の発行済株式3.8%相当)を購入したと発表した。取引後のAccend Capitalの保有株式は約180万株(発行済株式の14%相当)となる。2021年12月、Remedyとテンセントが提携を発表し、予てから開発が進められていた未発表新作のコードネーム『Vanguard』に関するグローバル開発及びライセンス・ディストリビューション契約を締結したことが明らかになった。 Remedyは、新型コロナウイルスの世界的流行時の開発業務から得た経験に基づいて、2022年前半にリモートワークとオフィスワークのハイブリッドモデルを採用するスウェーデンスタジオを設立する計画を発表した。
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