CrossfireXとは? わかりやすく解説

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CrossfireX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 23:51 UTC 版)

CrossfireX
ジャンル ファーストパーソン・シューティングゲーム
対応機種 Xbox One
Xbox Series X/S
Xbox Cloud Gaming[注釈 1]
開発元 スマイルゲート・エンターテインメント(マルチプレイヤー)
レメディー・エンターテインメント(シングルプレイヤー)
発売元 スマイルゲート・エンターテインメント
シリーズ クロスファイア
発売日 2022年2月10日
対象年齢 IARC:16+
コンテンツアイコン IARC:激しい暴力
エンジン Unreal Engine 4
Northlight Engine(シングルプレイヤー)
その他 サービス終了済
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CrossfireX』(クロスファイア・エックス)は、スマイルゲート・エンターテインメントより2022年2月10日に配信されたゲームソフト。対応プラットフォームはXbox Series X/SXbox One。キャンペーンモードは『Alan Wake』や『Quantum Break』などを手掛けたレメディー・エンターテインメントにより開発された。

2023年5月13日にサービスを終了し、シングルプレイヤーモードもプレイ不可となる[1]

概要

韓国のSmilegate Entertainmentが開発するタクティカルシューターファーストパーソン・シューティングゲーム)であるCrossfireシリーズの第3作。Xbox E3 2019 ブリーフィングで初めて公開され[2][3][注釈 2]、Xbox独占で配信された。マルチプレイは基本無料で、キャンペーンは2部構成として有料DLCとして販売されていた。第一弾「キャタリスト作戦」はXbox Game Passで配信されていた[4][5]

ゲームプレイ

クラシックモードとモダンモードの2つに分かれている。クラシックモードはサーチ&デストロイと呼ばれるルールがあり、爆弾を設置するテロリストとそれを阻止する対テロリストチームに分かれて戦うクロスファイアシリーズを代表し、Counter-Strikeシリーズに類似しているルール内容となっている。

モダンモードはスペクトルモードとポイントキャプチャーの2つのルールがあり、スペクトルモードはゴーストモードとも呼ばれ、サーチアンドデストロイモードの内容を一部変更したルールであり、テロリスト側は近接武器と透明化が可能なステルススーツを所持している。ポイントキャプチャーでは指定された場所をキャプチャしポイントを得て最もポイントの多いチームが勝利するルール。キル数に基づいてパークを使用できるシステムが導入されている。

シングルプレイヤー

Remedy Entertainmentにより開発された有料追加コンテンツ。ゲームエンジンはNorthlight Engineを使用。「キャタリスト作戦」と「スペクトル作戦」の2部構成となり、それぞれグローバルリスクとブラックリストと呼ばれる2つの架空の民間軍事組織による視点で物語が描かれる。

ファミ通のインタビューではRemedyにキャンペーンを担当させた理由としてSmilegateのスタッフがRemedy Entertainmentが開発したマックスペインシリーズのファンだったことが挙げられている[6]

キャタリスト作戦

スペクトル作戦

評価

評価
集計結果
媒体 結果
Metacritic Xbox Series X/S:38/100[7]
Xbox One:集計不能[8]
レビュー結果
媒体 結果
IGN キャンペーン:3/10[9]
マルチプレイヤー:2/10[10]
CGMagazine 5/10[11]
Windows Central [12]

レビュー収集サイトMetacriticではXbox Series X/S版は100点中38点のスコアとなり、特集「 Worst Videogames of 2022 (All Platforms)[リンク切れ]」では2022年に配信されたゲームの中で2番目に低いスコアとされた[13]。(他にPostal 4 :No RegertsやBabylon's Fallなどが挙げられている)

IGNによるシングルプレイヤーのレビューでは「CrossfireXのシングルプレイヤーキャンペーンはずさんで、退屈で、慈悲深く短い。(CrossfireX’s pair of single-player shooter campaigns are sloppy, soulless, and mercifully brief.)」と称され10点中3点を記録し、マルチプレイヤーのレビューでは、「CrossfireXのマルチプレイヤーモードは金を払う価値もない、それはFree to Playだが。(CrossfireX’s multiplayer modes aren't worth the price you’ll pay…and it’s free-to-play.)」と称され、10点中2点を記録している[10]

脚注

注釈

  1. ^ サービス終了が予告された数日後にXbox Game PassとXbox Cloud Gamingでの提供が終了した。
  2. ^ かつてRemedyが制作していることを噂されていたプロジェクトのコードネーム「P3」は後にControlとして配信された別のゲーム。

出典

  1. ^ Yamanaka, Taijiro (2023年2月4日). “基本プレイ無料FPS『CrossfireX』5月18日にサービス終了へ。『Alan Wake』開発元が手がけたシングルプレイモードもプレイ不可に”. AUTOMATON. 2023年8月27日閲覧。
  2. ^ Inc, Aetas. “[E3 2019]FPSシリーズ新作「CrossfireX」が発表。Xbox One向けに2020年にリリース”. 4Gamer.net. 2023年11月12日閲覧。
  3. ^ sebastiany (2019年6月11日). “Xbox E3 2019 ブリーフィングでの発表内容について”. Xbox Wire Japan. 2023年11月12日閲覧。
  4. ^ 『クロスファイア』シリーズ最新作『CrossfireX』が5月18日にシングル含めサービス終了へ”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト (2023年2月4日). 2023年8月27日閲覧。
  5. ^ 伝説のシリーズ最新作『CrossfireX』マルチプレイヤーモード完全無料でXbox向けにリリース―シングルキャンペーン1部はXbox Game Pass対応”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト (2022年2月14日). 2023年8月27日閲覧。
  6. ^ 『CrossfireX』シングルプレイヤーモードを開発したRemedyに聞く。10年続く人気FPSとコラボした理由は? | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2020年7月24日). 2023年11月11日閲覧。
  7. ^ CrossfireX for Xbox Series X Reviews”. Metacritic. 2023年11月11日閲覧。
  8. ^ CrossfireX for Xbox One Reviews”. Metacritic. 2023年11月11日閲覧。
  9. ^ CrossfireX Single-Player Review”. IGN. 2023年11月11日閲覧。
  10. ^ a b CrossfireX Multiplayer Review”. IGN. 2023年11月11日閲覧。
  11. ^ CrossfireX(Xbox Series X|S) Review”. CGMagazine. 2023年11月11日閲覧。
  12. ^ CrossfireX for Xbox review: Nothing more than a decent, unfinished shooter”. Windows Central. 2023年11月11日閲覧。
  13. ^ 2022年metacritic「ワースト」明らかにー一番下はあのシリーズの4作目”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト (2022年12月14日). 2023年11月11日閲覧。

外部リンク


CrossFireX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)

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CrossFire(クロスファイア)およびCrossFireX(クロスファイア エックス)は、ATI Technologies(現AMD)が開発したマルチGPU技術である。CrossFire/CrossFireX対応グラフィックスカードビデオカードビデオボードグラフィックスボード、グラフィックスチップ)を、同一のマザーボード上に複数枚挿入し、それらを電気的に接続する。複数個のGPUによる並列処理により、処理能力の大幅な向上が期待できる。AMDチップセットを搭載したマザーボードに限らず、インテル製チップセットを搭載したマザーボードでも構築できる点が大きな特徴といえる。

現在[いつ?]は最大4個のGPUを並列動作可能なCrossFireXとなっている(GPU2個搭載のデュアルGPUカードは2枚まで、また通常のシングルGPUカードは4枚まで接続可能)。

世代

  • CrossFire(第1世代)- 2005年9月27日[1]
  • Software CrossFire(第2世代)
  • CrossFireX(第3世代)- 2007年9月19日

接続方法

CrossFireによるマルチGPU環境の構成にあたっては、まず複数枚のグラフィックスカードと、それらを挿入できるだけの拡張スロットを有するマザーボード、そして最新のデバイスドライバーを必要とし、いずれもCrossFireに対応するものでなければならない。

手順

  1. CrossFire対応チップセットを搭載するマザーボードと、CrossFireに対応する同一モデルのグラフィックスカードを2つ(または2つ以上)用意する。
  2. マニュアルに従い、グラフィックスカードをPCI Expressコネクターに接続し、各カードをブリッジケーブルで接続する (Native CrossFire)。Radeon X1950 XTX以前にリリースされたモデルの場合、両方をマニュアルに従いPCI Expressコネクターに接続(たいていCPUに近いほうに「CrossFire Edition」を接続)し、そして専用出力コードをつける。
  3. PCを起動させ、ユーティリティソフト「AMD Catalyst」でCrossFire設定を有効にする。

Radeon HD 2000シリーズ以降は同一モデルを用意すれば構築が可能だが、それ以前に発売されたRadeon X1000シリーズなどは仕組みが複雑で「CrossFire Edition」のもの(こちらのことを「マスター」あるいは「マスターボード」と呼ぶことがある)と、それと同じモデル(例: 「Radeon X1900 CrossFire Edition」なら「Radeon X1900 XTX/XT/PRO」)を用意する必要がある。なお、2007年以降「CrossFire Edition」というラインナップは存在せず、ATI CrossFire、またはATI CrossFireX対応というラインナップで統一された。

なおRadeon R9 290Xには、ブリッジケーブルによる接続が不要となるXDMAが実装されている[2]

特徴

  • CrossFire規格はオープン化されているので、ATI製、AMD製チップセット搭載マザーボードだけでなく、インテル等の他社製チップセットでも構築できる。インテルであれば、intel P965 Express以降、PCI Express×16スロットを2つ以上搭載したマザーボードであれば構築できる(975X、P35、P45、P55、H55、H57、X58など)。ライバルであるインテルなど、サードパーティにもCrossFireアーキテクチャを開放している理由としては、NVIDIAとの競争上で優位に立つためと言われている[要出典]。一方NVIDIAは、自社製チップセット(ないしはNVIDIA製のPCI Expressスイッチのようなチップ)を搭載しないマザーボードでのSLI対応を拒否していたが、2009年8月にはintel X58チップセットに、2011年4月にはAMDの次期チップセット「AMD 9」シリーズの一部にSLIのライセンスを提供することを発表した[3]。これにより、一部ではあるがCrossFire・SLI共に「プラットフォーム・チップセットの違いによる制限」は取り払われることになった。
  • 全てのGPUがノースブリッジからのPCI Express接続なのでボトルネックが発生しにくい。
  • PCI Expressレーン数を増やすのが難しく、レーン数8を2つで動かすものが多い。CrossFireに対応し、レーン数16が2つのものにATI CrossFire Xpress 3200、AMD 790FX、intel X38、X48、X58などがある。
  • マルチGPU環境では「交互フレームのレンダリング」と「上下または左右分割のレンダリング」が一般的であるが、CrossFireでは全体を32ピクセル四方のブロックに分けて1つ飛ばしのブロックをレンダリングする方法「SuperTilingモード[4]」(分かりやすく言うとチェスのフィールドすなわちチェッカーボードの白マス同士あるいは黒マス同士の部分を一度にレンダリングするということ)もサポートする。
  • CrossFire (CrossFireX) ではメモリのミラーリングが行なわれるため、たとえば4GBグラフィックスメモリを搭載するカードを2枚使用していても、実際にアプリケーションで利用できるメモリ総量は4GB×2の8GBにはならず、4GBあるいはそれ未満となる。
  • AMDマルチGPU環境でOpenCLを利用したGPGPU分散処理を行なう場合、CrossFire (CrossFireX) をOFFにすることが推奨されている[5]

なお、増設の際は電源ユニットの総電力、12V1、12V2などの仕様も確認が必要である。粗悪な電源ユニットでCrossFire構成にすると、最悪の場合、マザーボード破損などの危険性もある[要出典]ので注意が必要となる。

派生規格

Hybrid CrossFire (Hybrid CrossFireX)

グラフィックスカード上のGPUとAMDチップセット内蔵GPUを並列処理させる技術[6] [7] [8]

  • 対応グラフィックスカード
    • Radeon HD 2400 PRO/XT
    • Radeon HD 3450
    • Radeon HD 3470
  • 対応チップセット
    • AMD 790GX
    • AMD 780G
    • AMD 760G
    • AMD 785G
    • AMD 880G
    • AMD 890GX

AMD Dual Graphics

Hybrid CrossFireXの後継規格。シェーダー数(ストリームプロセッサ数)の異なるGPUの並列処理が可能になった。

  • 対応チップセット
    • AMD 890GX
  • 対応グラフィックスカード
    • Radeon HD 5450
  • 対応APU [9] [10]
    • AMD A4, A6, A8, A10
  • 対応グラフィックスカード [9] [10]
    • Radeon HD 6450, HD 6570, HD 6670

関連項目

脚注

  1. ^ ATI Launches Crossfire... Finally”. Slashdot (2005年9月26日). 2009年12月28日閲覧。
  2. ^ 「AMD Radeon R9 290X」徹底検証!! 新世代ハイエンドRadeonの実力を探る (1) ついに明らかになった"Radeon R9 290X"の詳細 | マイナビニュース
  3. ^ NVIDIA、AMDの次期チップセット向けにSLIを提供 SLIのライセンスを拡大、AMD 990FX/990X/970でSLIが使用可能に PCオンライン 2011年4月29日
  4. ^ 【4Gamer.net】 - 西川善司の3Dゲームエクスタシー:ATIのデュアルチップソリューション「CrossFire」の秘密に迫る
  5. ^ Frequently Asked Questions AMD OpenCL™ Coding Competition : OpenCL Questions : 26. Does the AMD APP SDK v2.4 with OpenCL 1.1 support work on multiple GPUs (ATI CrossFire)?
  6. ^ AMD、内蔵+外付けGPUのハイブリッドCrossFireをデモ - Engadget Japanese
  7. ^ Layout 1 - 45689-A-ATI-Hybrid-Gfx-Brochure.pdf
  8. ^ ニュース - 効果は抜群、AMD 780GのHybrid CrossFireX:ITpro
  9. ^ a b http://www.amd.com/us/products/technologies/dual-graphics/Pages/dual-graphics.aspx#3[疑問点]
  10. ^ a b ASCII.jp:ゲームPCを安く作るならAMD Dual Graphicsを活用すべし! (1/3)

外部リンク




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