ポスト安倍へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:24 UTC 版)
「自由民主党 (日本)」の記事における「ポスト安倍へ」の解説
2020年(令和2年)9月14日、安倍晋三の持病悪化による辞任表明を受けて施行された総裁選で、内閣官房長官の菅義偉が後任の総裁に就任(他の立候補者:岸田文雄、石破茂)。9月16日に菅義偉内閣が成立。これを「国民のために働く内閣」と名付け「ポスト安倍」を担うことになった総理総裁の菅義偉は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に追われることになった。 菅は2021年9月29日に予定される自身の任期満了に伴う次期総裁選への出馬に意欲を示していた。衆議院議員任期満了は10月21日に迫っており、6月に入ると1976年(昭和51年)の衆院選(三木内閣)以来、戦後2度目の任期満了総選挙が行われる見通しが出て来た。この間、感染者の増減を繰り返すCOVID-19対策や、2020年東京オリンピックなどが入り、解散を行わないまま9月に入った。しかし、9月3日午前の党臨時役員会で、出馬しない意向を表明した。これにより菅義偉内閣は1年余りで幕を閉じることとなった。 2021年(令和3年)9月29日、菅の任期満了に伴う総裁選(9月17日公示)が行われ、岸田文雄が第27代自由民主党総裁に就任(他の立候補者:高市早苗、河野太郎、野田聖子)。10月4日に第1次岸田内閣(自公連立政権)が成立。岸田はこの内閣を「新時代共創内閣」と名付けた。この時点で、任期満了による総選挙と、解散総選挙のいずれも選択可能という、珍しい状況になっていたが、岸田新首相は10月31日に第49回衆議院議員総選挙の投開票(10月14日:第205臨時国会会期終了に伴う衆議院解散、10月19日:公示)を実施する日程を決定し、10月14日、予定通り衆議院は解散された。その後特別国会が召集され日本国憲法第70条の定めに基づき内閣総辞職をしなければならないことから、この内閣は日本の憲政史上最も短い政権になると見られる。 第49回衆院選は、10月31日投開票の結果、自民党は単独で絶対安定多数の261議席(追加公認2議席含む)を獲得した。この他、自民入党希望・党籍を有しながら公認漏れの保守系無所属が4議席を得た。公認は解散時から15議席を減らしたが、32議席を獲得した公明党を併せ、与党全体として大勝した。小選挙区では野党共闘が選挙の焦点の一つとなり、自民は麻生副総裁が「立憲共産党」と揶揄するなど強い批判を行った。自民は甘利明幹事長が小選挙区で落選(比例区当選)するなど、小選挙区では2017年より29議席を減らした。しかし、比例代表では134万票を増やして6議席を上積みした。また、日本維新の会が11から41議席と大きく議席を伸ばし、同党が本拠地とする大阪・兵庫では自民の議席を奪ったが、「改憲勢力」としては、選挙前より議席を増やす結果となった。 同年11月10日、第2次岸田内閣(自公連立政権)成立。
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