ベールセール王国関連用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/09/17 10:09 UTC 版)
「火の国、風の国物語」の記事における「ベールセール王国関連用語」の解説
ファノヴァール家 ベールセール王国の王国貴族の家系。武門の名家であり、当主は伯爵位を持つ。初代国王をしてファノヴァール家が王位を求めたならば貸し与えよと言わせるほどに、王国の建国から忠義を尽くし続けている。しかしその一方で功を立てながらも恩賞を全く求めてこなかったがために他の貴族の顔を潰し、軋轢をも生み出してしまっている。初代ファノヴァールは妻子を持たなかったため、正確にはその養子の血が続いている。 ボルネリア軍(ベールセール解放軍) ベールセール王国の北東部に位置するボルネリア領にて、領主の悪政に耐えかねて反乱を起こした農民の組織。自由の象徴である蒼神ラクリナースと農民に広く信奉されている緑神アトラス、そして王国軍との対比の意味を込め、青緑色の軍旗を掲げる。 元々は100名足らずのオーセル村の村民からなる小規模な組織だったが、ジェレイドの指揮の下、「風の戦乙女」ミーアの力もあり短期間で勢力を拡大し、決起から1年足らずでボルネリア領を制圧した。トゥールスレン城砦を陥落した時点では総勢1万名以上と言う、数だけなら王国軍を上回る規模であった。また、当初は農民だけでなく元騎士やエルフ、女子供など様々な立場の人間で構成されていたが、ジェレイドの統率力により確かな秩序が維持されていた。王国との和平成立後、レアニール連合国軍の討伐に5千・トゥールスレン城砦の守備に2千(負傷兵も合わせれば3千)の兵を残し、残りの人員はボルネリア領へ帰している。 解放軍自体はあくまでも貴族の特権の廃止、農民の自由と権利の獲得を目的として戦っていたが、解放軍の行動に触発された別の反乱軍が各地で決起し、その中には盗賊紛いの行為をする組織も少なからず存在していた。結果としてジェレイドの意思とは無関係なところで、農民に無用な被害が発生する事態になってしまう。アレスの故郷レストニア領もそうした反乱軍の1つにより侵略された。 トゥールスレン城砦の制圧後に「ベールセール解放軍」を名乗るようになるが、王国軍では反乱軍と呼ばれていた。現在は、クラウディアの仲介(策略)により王国軍と和平を締結し、名称を「ボルネリア軍」へと変えている。 諸侯連盟 先王ベルセルム三世の施政、いわゆる「流血の御代」と呼ばれる暗黒の時代を憂えた貴族達が、先代のディルヴィレン侯爵を盟主として造った組織。第三次シエゴラス戦役後もベルセルム三世の圧政と悪政が改善される兆しが見えなかった為、戦勝の宴に乗じて毒殺し、密かに匿っていた、ベルセルム二世の隠し子(ベルセルム四世)を即位させた。当初は国を愛する貴族の集団と言う側面をもっていた諸侯連盟だが、ベルセルム四世が即位し、第3代国王毒殺に関わった貴族が死んで代替わりすると、より組織化され、自らの権益と保身の為の集団に成り下がっている。 また、現国王に対して強い発言権を持つ諸侯連盟だが、国王以外に大きな実権を持つ集団が存在する事が表面化しない様、その存在は秘匿され、忠臣と呼ばれるような貴族にはその存在を知らないものも多い。 近衛騎士 ベールセール王国国王直属の騎士団である「近衛騎士団」に所属する騎士。騎士団員は赤い甲冑を身につけ、戦時には王国軍の兵士を率いる役割を担う。国王を最高指揮官とし、3名の将軍が実質的な指揮官となるが、それ以外の近衛騎士には明確な階級が存在しない。 トゥールスレン城砦 ベールセール王国にある防衛拠点の1つ。古の帝国の時代からある城砦であり、当時の高い建築技術によって建造されたことと、国土の中央に位置することから、陥落させられたことがなく鉄壁を誇っていたが、ボルネリア領を制圧して南下した解放軍の「風の戦乙女」によって城壁を破られ陥落した。王国軍と解放軍の和平交渉時に、和平後1年間はボルネリア軍(解放軍)が城砦を借用し、その後王国に返還する事で両陣営が合意した。 ダルム城砦 ベールセール王国とレアニール連合王国の国境付近にある城砦。レアニールとの戦争の際には国防の拠点として重要な役割を果たす。第三次シエゴラス戦役においては数倍の兵力のレアニール軍の進行を妨害し続け、遂には撤退へと追いやった。
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