フランスとナポリのババとは? わかりやすく解説

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フランスとナポリのババ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 15:00 UTC 版)

ババ (菓子)」の記事における「フランスとナポリのババ」の解説

今日フランスイタリアで親しまれているような、ブリオッシュに近いケーキラム酒(あるいはキルシュヴァッサー風味シロップをしみこませたババは、18世紀初めにポーランド王の座を追われた後にロレーヌ公に封ぜられたスタニスワフ・レシチニスキスタニスラフ・レクチンスキー)のナンシー宮廷発祥とされている。歯痛苦しスタニスワフクグロフ食べやすくするため、甘口ワインラム酒)をかけたのがババ始まりと言われている。ラム酒をかけたクグロフフランベしたスタニスワフ菓子美しさに見とれ、『千夜一夜物語』の登場人物アリババ想起し、菓子アリババ名付けたという。スタニスワフ考案したババロレーヌ宮廷人気博しソースとしてマラガ産のワイン供されていた。フランス王ルイ15世元に嫁いだスタニスワフの娘マリーによって、ババフランス王国宮廷にも伝えられた。 パリのモントルグイユ通りに店を開いたロレーヌ地方出身菓子職人ストレー(Nicolas STOHRER)によって、1836年ごろにババパリ民衆紹介される。ストレーはポーランド宮廷移されていたリュネヴィル修行積み、この地でババ製法学んでいた。当初ストレーは注文が入るたびにあらかじめ焼いておいた生地刷毛シロップ塗って菓子出していたが、やがて焼き上げた生地シロップ浸して売り出すようになったまた、はじめは生地サフランなどの着色料使用されていたが、商品化伴って使用されなくなった以来ババ商品化されて多くの人に行き渡り人気を博するうになる。後にシャルロットババロアのようなカロリーの低いゼリー状菓子好まれるうになると、ババ人気低くなるまた、ババ商品化同時期にパリ訪れたナポリ貴族お抱え料理人によってレシピ持ち帰られナポリ名物にもなった。 名称の由来としては、『千夜一夜物語』を気に入ったロレーヌ公アリババにちなんでこれを「ババ」と名付けたとする説がある。また、ポーランド語で「おばさん」「おばあさん」を意味するバブカbabka)に由来する説、菓子完成させた人物喜びのあまり叫んだ「ババッ」という言葉由来する俗説 がある 後に1850年代パリで、菓子職人ジュリアン兄弟円環形のババ友人食通ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン敬意表してサヴァラン改名したため、以来フランスではババ(ババ・オ・ラムとも)というと小型円筒形のものだけを指すようになった。しかしナポリでは、現在に至るまで両方ともババもしくはバッバ呼ばれている。

※この「フランスとナポリのババ」の解説は、「ババ (菓子)」の解説の一部です。
「フランスとナポリのババ」を含む「ババ (菓子)」の記事については、「ババ (菓子)」の概要を参照ください。

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