バード 〜砂漠の勝負師〜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 08:25 UTC 版)
「バード (漫画)」の記事における「バード 〜砂漠の勝負師〜」の解説
ジョニー・和也・バード 主人公である17歳の少年。 表向きは「バード」の弟子だが、真実はゴドフリーに手品を指導している本物の「バード」。 アル中の売れないマジシャンだった父親から虐待を受けており、自分で稼ぐためにも必死で手品を練習し、9歳で父を超える腕を持った。しかし、どうしても客を楽しませることができず、むしろ客を傷つけ不愉快にさせてしまい、それはどうしても克服することができなかった。以後は表舞台に立つ夢を捨て、ゴドフリーを表向きの「バード」として裏方に徹していたが、蛇との勝負を経て再びその夢を取り戻す。 その冷たい眼は父親から「殺し屋の眼」と評される。蛇の技に対して感動とシンパシーを覚えており、出会い方が違えば友人になれたと口にしている。 般若 沙羅(はんにゃ さら) 般若組組長の孫娘。かつては優秀なマジシャンであり、麻雀の腕もあったが、蛇との勝負に敗れる。 その代償として左肩に蛇を模した醜い傷跡を遺され、二度とマジシャンとして再起できなくなってしまう。さらには負けた晩に蛇に一晩中両手両足の骨を脱臼させてははめて…と人形のようにもてあそばれたことがトラウマになり、蛇と相対するだけでも相当な精神状態に陥ってしまっていた。 重傷を負ったゴドフリーの叱咤もあり、彼の代わりに蛇との勝負の舞台に立つ。 蛇 表向きは東京墨田区の長屋街に住む初老の男性。趣味は園芸で、自宅の庭で多数の野菜を育てており、天狗家連合の会長に沢庵を差し入れるなどしている。 しかし裏の顔は日本の裏の利権を操るとまで言われる伝説の代打ち「蛇」。ブッコ抜きなどのサマが封じられた全自動卓で天和を繰り出すという前代未聞の打ち手。 一見温厚な老人に見えるが、負けた相手を殺害して死体をミンチにし、それを自宅の畑の肥料にするなど常軌を逸した狂人。バードが自分と肉薄することで、物語後半では感情的になる場面も多々あった。 彼の全自動卓天和の裏には、常人ではとても考えられない、そして耐えられないような努力と地獄が積み重なっている。 スミス・ゴドフリー 表向きの「バード」。実際は和也のパートナーであり、彼から指導を受けてマジックを演じている。 本人曰くバイセクシャル。和也のパートナーとして蛇との勝負に参加する予定だったが、前日に狙撃され、重傷を負ってしまう。意識朦朧の状態ながらも蛇に怯える沙羅を叱咤激励し、和也のパートナーの役目を託す。 不破 和人(ふわ かずと) 大阪府堺市出身の代打ち。暴力団天狗家連合主催の蛇の相棒選びで蛇に選ばれた男(選抜戦で蛇に標的にされてトビになったが、蛇自身の意向から合格となった)。 代打ちとしての腕は全くないわけではないが、蛇にはイカサマの腕は「ヘタ」とはっきり言われ、バードとの対局中も自身の虚栄心が原因で、バードに蛇の全自動卓天和を暴かせる遠因を作ってしまい、バードの技に苛立った蛇の暴行で後半は代打ちを降ろされてしまう。
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