バートン・C・モスマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:16 UTC 版)
「オーガスティン・チャコン」の記事における「バートン・C・モスマン」の解説
世紀の変わり目に、アリゾナは、特にメキシコとの国境近くで、何年も前からあった野生の場所であった。武装強盗と家畜窃盗は、あまりに広まったので、1901年3月に準州知事オークス・マーフィーは、アリゾナ・レンジャーズの再結成を認可した。バートン・C・モスマンは部隊の最初のキャプテンであったし、辞任前の最後の業績は、オーガスティン・チャコンをだまして国境を越えさせることであったし、そこで彼は合法的に逮捕される可能性があった。これを行うために、モスマンは無法者のふりをよそおい、チャコンの友人であった列車強盗犯バート・アルヴォードを雇って彼をストゥール・ピジョン(おとり、内通者)として利用するという案を思いついた。しかしながら、アルヴォードを雇うために、モスマンはソノラ内で彼の隠れ家を見つけなければならなかった。そこでは彼は盗賊とメキシコ当局の両方に対して完全に無力であった。モスマンは以前にアルヴォードと彼のギャングを捕まえようとして、しなかった。今回は、モスマンの希望は、アルヴォードがよろこんでチャコンを手伝い(Alvord would be willing to help him with Chacon)、そしてチャコンの頭部に提供された報酬金のみならず軽い判決と引き換えに降伏すればよいのだがということであった。 1902年4月22日に、モスマンはワゴン馬車でそしてウマに乗って数日間旅行した後、サン・ホセ・デ・ピマ(San Jose de Pima)から少し離れたところにある小さな小屋であるアルヴォードの隠れ家を発見した。キャプテンが武装せずに小屋に近づくと、偶然にもアルヴォードが外で一人で立っていた。モスマンは最初に自己紹介をし、アルヴォードは隠れ家に警官が1人いることにすぐに驚いたが、彼はモスマンに食事をだそう、彼の言うべきことに耳を傾けようと申し出た。モスマンがアルヴォードをだまそうとしていないことが明らかであったとき、2人の男は協力することに同意した。別の無法者ビリー・スタイルズは彼らの伝令をつとめて、というのもアルヴォードがチャコンを見つけてアリゾナ国境を越えるよう説得するのにしばらく時間がかかるであろうし、盗賊らが到着したとき誰かがキャプテンに警告しなければならなかった。彼がついにチャコンに追いついたとき、3か月超後、アルヴォードは最初に彼をヤキ川に同行し、盗まれたウマ複数を売ってから国境に戻った。盗賊がランデブーに近づいたとき、アルヴォードはスタイルズを先に送り、モスマンに国境のすぐ南、ソノーラのソコッロ・マウンテン・スプリングスで彼らに会うように言った。 モスマンおよびスタイルズはソコロ山脈でアルヴォードおよびチャコンに会うことができなかったが、次の夜、彼らはアルヴォードの妻の家で盗賊らを見つけた。そこで、名前を交換した後、モスマンと他の人々は、翌日、国境を越えてアリゾナに戻り、その夜、グリーンズ牧場からウマを数頭盗むことに同意した。しかしながら、時が来たとき、ウマを盗むには暗すぎると判断されたため、一味は国境から7マイルもないところにあるキャンプに戻った。レインによれば、1902年9月4日夜明け直前に、アルヴォードが準備をしているとき、モスマンのところまで「爪先歩きをし」("tiptoed")言った――「おれはおまえにチャコンを連れてきたが、おまえはあいつを連れて行けないようにみえる。おれは自分の分はやった、あいつにおまえを疑ってもらいたくない。忘れるな、もしおまえがあいつを連れて行けば、お前は約束した 報酬金はおれに行く、そしてもしおれが降伏すればおまえはおれの公判でおれの近くに居ると。おまえはよくよく注意なければならない、さもないとあいつはおまえを殺すぞ。じゃあな」("I brought Chacon to you, but you don't seem able to take him.I've done my share and I don't want him to suspect me.Remember that if you take him you have promised that the reward shall go to me, and that you'll stand by me at my trial if I surrender.You sure want to be mighty careful, or he'll kill you.So long.") チャコンがその朝遅くに目覚めたとき、彼はアルヴォードがもはやキャンプにいないことに気づいたとき、彼の疑いが引き起こされた。朝食後、スタイルズは日光の下でウマを複数盗むことを提案したが、チャコンは興味がなく、自分はソノラに戻るつもりだ、と言った。モスマンは行動する時は今だと知った。モスマンが立ち上がったとき、チャコンとスタイルズは隣同士の地面に座っていた。最初に彼はチャコンに紙巻きタバコを1本要求して受け取り、次に彼がタバコに火をつけるために使う小枝を落としたとき、モスマンは回転式拳銃を引き出し、チャコンに向けた。レインによれば、モスマンは「手を挙げろ、チャコン」("Hands up, Chacon")と言ったが、これに盗賊は「冗談か?」("Is this a joke?")と言った。モスマンは答えた――「ちがう。手を上げろ。さもないとおまえは死んだ男だ」("No. Throw your hands up or you're a dead man.")チャコンはその後、言った――「死んだ後は、手を上げているか下げているかは何の違いもないから、おれにはわからない。とにかくおれを殺すつもりだな、なぜ撃たないんだ?」("I don't see as it makes any difference after he is dead whether man's hands are up or down. You're going to kill me anyway, why don't you shoot?")モスマンはスタイルズにチャコンの武器を奪わせ、それからウマに乗せ、鉄道に旅をさせた。そこでアリゾナ州ベンソン行きの列車に乗り込んだ。チャコンは途中で数回、けわしい丘の中腹などモスマンがなかなか追いかけられない所で、ウマから身を投げ出して逃げようとした。
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