バルスーム(火星)の住人と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 21:49 UTC 版)
「火星シリーズ」の記事における「バルスーム(火星)の住人と文化」の解説
「火星人」は大きく分けると2種類になる。地球人型と、それ以外である。地球人型で最も多いのは赤色人であり、それ以外で最も印象に残るのは緑色人である(最初に登場した火星人である事の他に、彼らの一人、タルス・タルカスがジョン・カーターの親友である事、また彼の娘ソラがカーターの友人であり、養育係だった事による)。 赤色人や緑色人の成長速度は、地球人と大差ない。反面、長命であり、老化の兆候は、1000歳を過ぎるまで、なかなか表れない。また、決闘や戦争での死を尊ぶ事から、老衰するまで生きることは珍しい。かつてはイサス信仰があり、1000歳になるとイス河へ死出の旅に出かけていたが、第2巻でカーターが信仰のからくりを暴いたため、この制限はなくなる。 赤色人、緑色人とも卵生であり、緑色人の場合、卵が孵化するまでには5年間かかる。デジャー・ソリスはジョン・カーターの子を生んだが、これが唯一の地球・火星間の混血例である(ただし、ジョン・カーターが生粋の地球人であるかどうかは、彼自身にも判らない)。 赤色人 地球人型火星人の主流。火星全土に住む。髪は黒い。 赤銅色の肌は、古代の白色人、黒色人、黄色人の混血の結果である。 黒色人 滅びたと思われていた人種。第2巻から登場。自らを「ファースト・ボーン(最初の火星人)」と呼ぶ、誇り高い種族。「生命の木」の神話によると、第1に誕生した生命が植物人間(Plant Men)、第2に誕生したのが16本足の毛虫、第3が4本腕の大白猿(White Ape)。第4が黒色原人であり、黒色原人は全ての火星人の祖先だという。 「ブラック・パイレーツ」の別名を持ち、海賊行為を行う(ただし、使用する船は飛行艇)。南部出身のカーターから見ても、美しい顔立ちをしている。 白色人 滅びたと思われていた人種。第2巻から登場。黒色人に捕まった者は奴隷にされる。 黄色人 滅びたと思われていた人種。 緑色人 4本の腕を持つ、巨漢ぞろいの種族。顔も異形であり、赤色人らの地球人型火星人とは、生物学起源の異なる人種。 半遊牧民であり、火星の野蛮性の象徴でもある。騎馬民族であり、電子制御された長射程のライフルを有する。 卵は手元で孵化させず、孵化場を設けている。これは試練(計画)として行われており、早く孵化しすぎた者は世話をする者がいないため、餓死する(逆に、遅すぎた者も餓死する)。また、親子の確認はされず、女性や子供は部族の共有財産と見なされている。孵化場は、他の部族・人種・生物に襲われることがある。 カルデーン(Kaldane) 第5巻に登場。別名、蜘蛛人間。人間の頭部に、エビの足が生えたような外見をしている(エビの足が3対に、触手が1対)。 人間の頭にしては大きく、またグロテスクだが、ライコールに乗った場合、人間社会に紛れ込むことも可能。 ライコール(Rykors) 第5巻に登場。頭部が退化し、見た目には首なしのように見える。頭部が無い以外は人間にそっくりで、むしろ均整のとれた体格(肌の色は、赤色人よりも少し薄い)。 カルデーンと共生関係にあるが、食用にもされている。 グーリ人 第9巻に登場。カンガルーのような人間。太い尻尾を持ち、女性はお腹の袋で幼児を育てる。
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