ネムロコウホネとは? わかりやすく解説

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根室河骨

読み方:ネムロコウホネ(nemurokouhone)

スイレン科多年生水草高山植物薬用植物

学名 Nuphar pumilum f.pumilum


ネムロコウホネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 16:55 UTC 版)

ネムロコウホネ[注 2](根室河骨、学名: Nuphar pumila)はスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。エゾコウホネともよばれる。ふつう水中にある沈水葉と水面に浮かぶ浮水葉をつけ、浮水葉は長さ6–17センチメートル (cm)、葉柄が細い(図1)。は黄色、直径 1–4.5 cm、柱頭盤は深く切れ込み、ふつう黄色だがときに赤色(図1)。ユーラシア北部に広く分布しており、日本では北海道から本州北部で見られる[注 3]。観賞用に栽培されることがあり、また薬用植物としても用いられる[6][7]


注釈

  1. ^ 独立種とする場合や、オグラコウホネと同種とすることがある[3]
  2. ^ この名は、基変種である Nuphar pumila var. pumila に対する和名としている例も多い[3][5]
  3. ^ 本州西部から九州に分布するオグラコウホネをネムロコウホネの亜種とすることもある(下記参照)。
  4. ^ 北海道と宮城県では種としての Nuphar pumilum を、それ以外では基変種 Nuphar pumilum var. pumilum を指定している[12]

出典

  1. ^ a b GBIF Secretariat (2021年). “Nuphar pumila (Timm) DC.”. GBIF Backbone Taxonomy. 2021年9月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Nuphar pumila”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2021年8月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 志賀隆 (2015). “コウホネ属”. In 大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 (編). 改訂新版 日本の野生植物 1. 平凡社. pp. 46–48. ISBN 978-4582535310 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 角野康郎 (1994). “コウホネ属”. 日本水草図鑑. 文一総合出版. pp. 112–116. ISBN 978-4829930342 
  5. ^ a b 米倉浩司・梶田忠. “植物和名ー学名インデックスYList”. 2021年8月27日閲覧。
  6. ^ Nuphar pumila”. Practical Plants. 2021年9月2日閲覧。
  7. ^ "根室河骨". 動植物名よみかた辞典 普及版. コトバンクより2021年8月29日閲覧
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m Padgett, D. J. (2007). “A monograph of Nuphar (Nymphaeaceae)”. Rhodora 109 (937): 1-95. doi:10.3119/0035-4902(2007)109[1:AMONN]2.0.CO;2. 
  9. ^ a b c d e f g h Flora of China Editorial Committee (2001年). “Nuphar pumila”. Flora of China. Missouri Botanical Garden and Harvard University Herbaria. 2021年8月27日閲覧。
  10. ^ a b c 角野康郎 (2014). “ネムロコウホネ”. 日本の水草. 文一総合出版. p. 47. ISBN 978-4829984017 
  11. ^ ネムロコウホネ”. 十勝の川の生き物たち. 帯広開発建設部 治水課 
  12. ^ a b c ネムロコウホネ”. 日本のレッドデータ 検索システム. 2022年7月21日閲覧。
  13. ^ a b オゼコウホネ”. 日本のレッドデータ 検索システム. 2022年7月21日閲覧。
  14. ^ a b c d e 角野康郎 (2014). “オグラコウホネ”. 日本の水草. 文一総合出版. pp. 45–46. ISBN 978-4829984017 
  15. ^ a b GBIF Secretariat (2021年). “Nuphar pumila var. ozeensis (Miki) H.Hara”. GBIF Backbone Taxonomy. 2021年8月24日閲覧。
  16. ^ a b c d 高橋英樹, 山崎真実 & 佐々木純一 (2005). “オゼコウホネ (スイレン科) の1新品種”. 植物研究雑誌 80 (1): 48-51. NAID 40006644248. 


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