ネズミに関する言葉・慣用句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 19:10 UTC 版)
「ネズミ」の記事における「ネズミに関する言葉・慣用句」の解説
その生態から「こそこそと悪事を働く者」「泥棒」「小さい者、小物」「どんどん殖えていくもの」「子孫繁栄」などの意味が込められる。 大山鳴動して鼠一匹 - 大騒ぎをしたにもかかわらず、実際には大した結果ではなかったということ。ラテン語の諺「山々産気づいて、子鼠一匹生まれる(Parturiunt montes, nascetur ridiculus mus)」に由来する。 窮鼠猫を噛む - 追い詰められた弱者が、強者に対し必死に反撃すること。 ネズミは沈む船を見捨てる(Rats desert a sinking ship) - 所在しているものが危機に陥った際に真っ先に逃げ出す様子を喩えた英語の諺。 ねずみ算(鼠の子算用) - ネズミが等比級数的に急激に繁殖することから、和算で等比級数の計算のことを指す。 ネズミ講 - ねずみ算的に会員を増やすことで利益を分配する無限連鎖講のこと。法律で禁じられている。連鎖販売取引(所謂マルチ商法)とは異なる。 頭の黒い鼠 - 他人の私財を略奪するような悪人のこと。 ただの鼠ではない - 取るに足らないと思わせて、油断がならないということ。 鼠の尾まで錐の鞘 - どんな下らないものでも役に立つということ。 鼠が塩をひく - 取るに足らない些細なことであっても、放っておくといずれ重大な事態を招くということ。 家に鼠、国に盗人 - どんな世界でも害悪となる存在は必ずいるということ。 鼠に引かれる - 家に独りでいる状態のこと。 袋の鼠 - 追い詰められて逃げることができない状態のこと。 二鼠藤を噛む - 二鼠を月日、藤を生命に例え、現世は無常で、刻々と死地に近付くこと。 首鼠両端を持す - どちらにすべきか心を決めかねていること。 城狐社鼠 - 取り除きたくても簡単にできない、権力者の陰に隠れている悪者のこと。君側にある奸臣。 鼠壁を忘る壁鼠を忘れず - 被害者が被害に対する恨みを長く忘れられないでいること。 鼠窃狗盗 - こそ泥のこと。 鼠賊 - こそ泥のこと。 溝鼠 - 主人の目を盗んで金品を掠め取る使用人のこと。 鼠輩 - 取るに足らない者のこと。 ネズミ捕り - 検問の俗称。 鼠王国、鼠園、鼠御殿、ネズミーランド - 東京ディズニーランド、および東京ディズニーリゾートの俗称。マスコットキャラクターであるミッキーマウスに由来。 野球で、主に投手の利き腕の肘にできた遊離軟骨のこと。関節ネズミとも。 スパイの蔑称。 英語では、ハツカネズミなどの小型のネズミをマウス(mouse、複数形はmice)、ドブネズミなどの大型のネズミをラット(rat)と呼び分けており、日本語の「ネズミ」にそのまま相当する単語はない。 和文通話表で、「ね」を送る際に「ネズミのネ」という。 株相場の格言に「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」があり、子年の相場は繁栄するといわれる。
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