ネズミのカフェテリア実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 09:56 UTC 版)
「カフェテリア」の記事における「ネズミのカフェテリア実験」の解説
C.P. リヒターらは、ラットを対象にし、さまざまな栄養素を持つ食物・飲料を別々の容器に入れ、自由に食べることを許した状態(カフェテリア状態)でのラットの行動を見る実験。概要としては以下の通りとなる。 毎日のラットのそれぞれの摂取量を記録し、摂取量の偏りを見た。結果、ラットは長期的に見ると栄養に偏りなく食物を選んでいることが明らかになった。 さらに、ある一定の栄養素を採らせないようにしておいた(特殊飢餓状態の)ラットに対して同様にカフェテリア実験を行うと、そのラットは今まで摂取していなかった栄養素を含む食べ物を多く摂取するという結果が得られた。 同様の実験を離乳期の子どもにも行ったところ(食べ物は卵や肉、果物、シリアルなど)、短期的には同様に摂取量にばらつきが見られたが、数ヶ月間隔でみるとやはり栄養のバランスは取れており、発育も正常であった。 以上のことは、特殊飢餓の証明であるということと同時に、生理的欲求の結果である食行動に対しても恒常性がはたらいているという証拠となっている。
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