離乳期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 14:23 UTC 版)
生後5か月頃から、乳に加えて半固形食を与え、次に固形食を与えるようになる。この過程が「離乳」(weaning)であり、この時期に食べさせる食物を「離乳食」という。 生後5か月から6か月頃にミルクと離乳食の併用となり、生後12か月から18か月頃に離乳食に完全に移行することが多い。 断乳の適切な時期については、育てる側にも様々な考え方があり、また赤ちゃんひとりひとりごとに事情も異なっているので、一概には言えない。「早ければ良い」というようなものではない、とされる。3食とも離乳食となり栄養が充分に摂れていることが確認できると、断乳を検討しはじめても良い時期となる。12ヶ月頃を目安に断乳すると良い、と言う人もいる。また、(上の節で指摘したような)母子のアタッチメント(愛着)が強化されるという利点に着目して、授乳することが発育を妨げず母子にとって楽しい行為であるうちはそのまま乳を併用すればよく、断乳を急ぐ必要はない、と言う人もいる。世界保健機構WHOは、特殊な病気が無い限り、最初の6か月は母乳だけで育てることを勧めている。その後は、適切で安全な離乳食を始めて、2歳になるまでは母乳を飲むことを勧めている。それは、低栄養や肥満の予防に役立つ。 離乳が完了した後でも、乳幼児はすぐには食卓の上の食べ物を自分で口に運ぶことができるようになるわけではなく、養育者が助けてやる必要がある。またこの時期は、少食や、むらのある食べ方や、《遊び食べ》の問題が生じやすい。 離乳後の栄養に関して重要な点は、 栄養学的にみて、質・量ともに適切な食品を、子の摂取能力に合わせて食べやすいかたちで与えること 食べることが楽しい、と思える雰囲気をつくるようにして、子の意思に反して食べることを無理強いしたり、食事量を強制したり、強引な「しつけ」をおこなったりしない という2点だと澤田は述べた。 乳歯の生える2歳頃に離乳食から幼児食に移行する。
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離乳期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 00:59 UTC 版)
離乳食を供する期間を離乳期という。期間としては、個人差もあるが4、5か月から1歳半くらいまでに離乳食を完了させ、通常の食事へ移行させることが一般的である(この期間には諸説あるが、いずれにしても乳幼児本人に無理のない時期で行われるのが望ましい)。 また、離乳期は乳幼児の月齢や食物の状態により、ゴックン期、モグモグ期、カミカミ期、パクパク期と分類される。この区分には含まれないが、離乳準備期(単に準備期とも)と言われる期間もある。月齢はあくまでも目安であり、子供の発育状態などによって進め方は異なる。早く完了させたいからと次の段階に無理に進めると、下痢を起こしたり食事への興味を失ってしまうことがあるので注意が必要である。
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