離乳
子牛を育てるうえで、母牛の生乳や代用乳の液状飼料から固形の飼料へと切り替えることを離乳といいます。人間の赤ちゃんが乳離れをすることと同じ意味ですね。 代用乳とは、言葉どおり、母乳の代わりをするもので、脱脂粉乳を主体に、乾燥ホエー、乾燥バターミルクに、穀類紛などが配合されたもの。 さて、離乳の時期は、一般に生後4〜7週がひとつの目安といわれ、早ければ早いほど、いいとされています。長期間哺乳を続けて固形飼料を与えることが遅れると、ルーメンという胃の発育が遅れることになってしまいます。このルーメンと呼ばれる胃は牛にとってとても大切なもので、健康な胃をもつ牛に成長させるために、早い時期の離乳が必要なのです。生後7〜8日くらいになると、離乳の準備がはじまります。生乳を与えるのと並行して、人工乳や良質の乾草を与えはじめるのです。これも、固形飼料に早い時期から慣らすためです。ちなみに、人工乳は、離乳食の一種で、粉状やペレット状で子牛に与えます。 そうして徐々に慣らしていき、一日に固形飼料を1kgほど摂取できるようになれば、離乳することができます。 |
<ミルククラブ情報誌2001 WINTER vol.38より> |
離乳 (りにゅう)
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